なべとびすこのなすべきこと

やってみたいをやってみよう。短歌を中心にいろんなことをやっている歌人のブログ。

【レポート】神戸書店さんぽ

昨日は「神戸書店さんぽ」でした!

神戸にある素敵な書店をみんなで巡ってみよう!ということで、4軒の書店をめぐる第1部と、 第1部の最終目的地、ワールドエンズガーデンで、私の制作した短歌カードゲーム「ミソヒトサジ」で遊びながら交流する、という2部構成でした。

 

■第1部 書店巡り 

地下鉄大倉山駅に集合し、1軒目は「蚊帳文庫」さん!

 

 

私も今回初めてお邪魔した書店さんです。

お店の名前からは予想外だったんですが、実は絵本が多めです。絵本好きの方は是非行って欲しいお店です。

 

また、今回お土産として、状態が悪くて売り物にならない絵本を解体して作られたブックカバーをいただきました。

好きな柄をそれぞれ選びましたよ。

 

今回、私が蚊帳文庫で買った本は、俳人の堀本裕樹さんの『春夏秋冬雑談の達人』です。

雑談の本に見せかけて俳句で使える「季語」の知識が書かれていてちょっと面白そうだなと思って買いました。

 

あと、買わなかったんですが、料理雑誌の特集が「レンコン・ごぼうの新境地 「切り方」を変えてかつてない姿に。」だったのが結構ツボでした。レンコンをすりおろす、とかはまだ見たことがあったんですが、「あえて縦に切る」というレンコンの穴を無視してアイデンティティを否定する感じがめっちゃ良かったです。(買えばよかった…)

 

そして、阪神電車で移動し、2軒目は「1003(せんさん)」さん!

 

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こちらも今回初めてお邪魔しました。おしゃれな店内!

あと、短歌や俳句の本も多いので、そのあたりもおすすめポイントです。

 

ビールもコーヒーも飲めて最高、という話を事前に聞いていたので、コーヒーも注文しました。美味しかった。

 

今回、私が1003で買った本は

高田純次の『適当川柳

これ、大学生の頃にヴィレッジバンガードで見かけて、友達にプレゼントしようとしたけど買わなかった本でした。自分でも欲しいけど、学生の頃でお金がなくて断念してたんですが、短歌もはじめたし今ならもっと楽しめるかもな、と思ってこの機会に買いました。

 

本好き女子のお悩み相談室

これはPOPもついてて結構推されてたので他の参加者の方も買ってました。

 

そこから徒歩で移動して「storage books」さんへ!

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隣には「書庫バー」があります。

 

アートとデザインのお店、ということで、他の書店と少し毛色が違います。デザインの参考になりそうな本がたくさんあってどれを買うか非常に迷いました。

おしゃれなZINEなどもたくさんありましたよ。

 

今回、私がstorage booksで買った本は、

 

タイトルまわりのデザイン術

現在新作ゲームを制作しているんですが、タイトルロゴが気に入ってなかったので、レベルアップしたくて購入しました。これで良いのができると良いですが…

 

大人のOB訪問

職場が「仕事」に関する事業を行っているので、「お仕事本」に最近注目しています。仕事の紹介ではなく、エッセイのような形式みたいです。

 

そして、次はJRで移動して

ワールドエンズガーデン」さんへ!

 

 

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実はこのお店、3年前、café Bibliさんが主催した古書店ツアーに参加した時にお邪魔したお店です。そして今回の書店さんぽには、3年前の古書店ツアーに参加した方が私を含めて5名もいらっしゃいました。3年の月日を経てまた「書店巡り」ができたのが嬉しかったです。

 

ワールドエンズガーデンさんは真ん中にソファやベッドがあったりするのも特徴。「居座りセット」などもあり、一人で行ってもゆっくりくつろげそうです。

 

今回、私がワールドエンズガーデンで買った本は、

歌人枡野浩一さんの『結婚失格』、

マツコデラックス『続・世迷い言』(『世迷い言』はすでに読んだので)、

Jポップで考える哲学』(ミスチルRADWIMPSaikoなど、知っている曲や歌詞がすきな曲も多かったので)

でした。

 

そして、買い物を済ませた後は座談会。

参加者が買った本を紹介します。

 

 

購入理由や中身の紹介などをします。「そんな本置いてたん全然気づかんかった!」みたいな掘り出し物もたくさんありました。

 

参加者全員が買った本はこちら。

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量がすごい。

 

 

■座談会を終え、引き続き第ワールドエンズガーデンさんで交流会を行いました!

 

私の「短歌カードゲーム ミソヒトサジ」で遊びます。今回初めてミソヒトサジを体験する方が半数くらい。

いつもは8人くらいまでで遊ぶのですが、せっかくなのでグループを分けず、10人の大所帯で「うたいちもんめ」を遊びました。

※プレイ時間が長くなりますが遊べます。

 

第1戦

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初回からレベルの高い戦い。

自分で作った短歌もお気に入りです。

 

本棚にころがっている空がある猫が鳴いたら覚悟を決める

 

また、他の方が作った短歌で私のお気に入りはこちら。

 

帝国の海老の秘密を知っている任務完了めでたしめでた……

 

「帝国の海老の秘密」を知ってしまったことで謎の大きな力により消されてしまうという、漫画の鬱エンドみたいな展開に惹かれますね。

 

また、

イエーーイ!!野球しようぜいい気分とっくのとうに三十路だろうが

 

こちらは某サザエさんのキャラクターの20年後を想像させるもので盛り上がりました。

 

第2戦。

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こちら、かつてないほどの盛り上がりを見せた戦いでした。

 

最初に発表されたのが

 

知ってるか枚方パーク式倉庫注文しろや安さが自慢

 

という短歌で、「安いけど得体が知れない謎商品を押し売りするクソみたいな営業」という人物像が浮かびあがり、

 

その次の短歌が

 

長男はスタコラサッサであるほどぬくぬくしてる振られた男

 

というもので、ここで「さっきの営業とこの長男は同じ人物では…?」という説が浮上しました。

 

さらに

 

そーっすねやっぱあれだなくるぶしの顔だと思うみかんを渡す

 

これも「そーっすねやっぱあれだな」の言い方がさっきの人物とかぶる…ということで、どんどん設定が繋がっていき、連作のようになっていきます。

 

そして、

化け物も妹たちへ振り込めと体操服で雲に舌打ち

 

ここで妹登場。そしてついに犯罪に手を染めてしまう長男ですが、

 

ばあちゃんが命からがら頂上へダウンベストの勝利の女神

 

ここで、長男のばあちゃんが登場します。どうしようもない孫のために命を賭して勝利の女神の元に行ったのではないか…という考察がなされます。

 

この後もすべてが長男の世界線で繋がっていき、初期の伊坂幸太郎の連作短編集のようになっていきました。

これまでミソヒトサジをやっていて、「この短歌とこの短歌同じ人かも!」とかはあったんですが、ここまで見事に繋がっていったのは初めてでした。参加者全員で作り上げた空気感のようなものがあって、とても楽しかったです。

 

そして第3戦。 

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正直言うと第2戦が楽しすぎて力尽きた感があり、あんまり覚えていませんが、楽しかったです。

 

ということで、第1部、第2部どちらも非常に楽しく、本当に良い1日でした!

蚊帳文庫さん、1003さん、storage booksさん、ワールドエンズガーデンさん、そして参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!

 

   

【今後のイベントスケジュール】

3月4日(日)USJ吟行(DM、メールにてお申し込みください)

3月17日(土)和服でお茶とごい短歌

4月1日(日)ゲームマーケット 大阪出店

4月8日(日)連ドラ座談会(DM、メールにてお申し込みください)

5月5日(土)ゲームマーケット東京出店

5月6日(日)文学フリマ東京出店

 

よろしくお願いします。