なべとびすこのなすべきこと

やってみたいをやってみよう。短歌を中心にいろんなことをやっている歌人のブログ。

金田一少年の事件簿 許したくない犯人ランキング

許したくない金田一少年の犯人ランキング

 


前にも金田一少年の事件簿については書きましたが、

好きな事件と好きな犯人は違うんですよね。

そして、好きな犯人もいれば当然嫌いな犯人もいます。

 


金田一少年の事件簿、めちゃくちゃ凶悪事件が起こりまくっているような世界ですが、快楽殺人とか、むやみやたらに猟奇殺人が起きてるわけじゃないんですよね。(そういうのが読みたい方はサイコメトラーEIJIを読みましょう)

 


7巻の金田一のセリフがわりと象徴的で、

 


「人殺し」なんて本当は誰だってしたくないんだ

だけど時として人は逃げ場のない苦悩にとらわれ悩み苦しんだあげく

最後の選択として 悪魔のささやきに耳を傾けてしまう

 


ということなんです。

基本的に、彼らは生まれながらの殺人者ではない。

普通の人が、どうしようもなく許せない出来事が起きて、計画殺人を犯してしまうパターンが多いです。

(衝動的なパターンや、親からほとんど洗脳されているなど、違うパターンもありますが)

 


だから、金田一の場合、犯人に多少同情できるような作りになっています。

実際にはどの事件も被害者が多数出てるし(短編は除く)許してはいけないのかもしれませんが…

 


そんな状況のなか、

「絶対に許したくない」最悪な犯人、いますね。

おそらく皆の頭のなかにも浮かんでるはず。

身勝手な放課後の魔術師か? 

関係ない人を巻きこんだ見えざる敵か? 

むしろ関係ない人しか巻き込んでない殺人鬼ジェイソンか? 

可愛い幼女を殺した黒死蝶か? 

メインのキャラを殺した赤髭のサンタクロースか?

 


みたいな。

 


「何を許せないか」は人によって違っていて、その許せなさに個性が出てくると思います。

ここからは私の独断と偏見により作成した、許したくない犯人ランキングとなります。

 

 

 


1位 葬送銀貨(仏蘭西銀貨殺人事件) 

 

 


自分と似ているマスミを利用して、できるだけ手を汚さずに殺人計画を進めるのがマジで悪質。

罪を着せる相手に恨みがあるならまだしも、生い立ちが似てるから、本来ならおそらく共感しあえるであろうマスミを駒にするところが最悪。


あと、何が嫌って、ほかの犯人に比べて動機が弱い。

母のように慕っていた人に裏切られた(と勘違いした)苦しみはたしかに計り知れん…まあそこまではわかる…が、六条とか殺す意味あったんか…?

いずれライバルになるから先に殺しとこって発想やばない? そこは実力で勝てや。って思いますね…。小夜子も別に殺すまでせんでもよくない…?

狙うとしても犬飼と君沢。そこからは自分の力でのし上がっていけよと思いますね…


しかも、自分の元カレ、マスミの元カレにぬわえ、六条、小夜子、犬飼を殺し(直接手はくだしてなくても)、君沢を殺人未遂までしといて出所する気満々なのが腹立つ。

君沢に許され、幼馴染に愛され(そしてその幼馴染をトリックに利用)、人に恵まれ、才能にも恵まれたなかでこのクズ具合。

 
ほかの犯人は、周りの人の支えがない状態で唯一信頼していた人が殺された、→殺人計画

みたいな流れで、もちろんこの犯人も生い立ちは複雑ではあるけど、たぶん気付けたはずの周りの愛情があるのが腹立つところやと思う。

あと、なんか反省してる感が薄い。もっとみんな全身で後悔してるやろ。 

後悔して償おうとしてるんじゃなくて、この後に及んで自分の夢のために早く出たい感じが透けてる。ほんまに身勝手。嫌いやわあ… 

 


2位 殺人鬼ジェイソン(悲恋湖殺人事件)

 

 


たぶんアンケート取ったら許せない度ランキングめっちゃ上になると思う。
愛する人が殺された」→殺してやる!のパターンは金田一では王道の展開。


でも、 


愛する人が殺された←殺されたと言っても水難事故でボートが沈みそうな状態で止むを得ず突き放された←その人もめちゃくちゃ後悔して償いとして医者としてたくさんの人を救ってる←その人はある程度絞れるけど、最終的に誰やったかわからん


という状況で、

 
わからんかったら候補者全員殺したろ!!


という思想、ふつうにやばい。

 
けっこうな殺人計画を練ってるわけですが、その労力があれば、同じボートに乗ってた周りの人を探して、証言とか聞いて、男か女かとか、若いか中年かとか、もしかしたら目撃証言拾えたかもしれん。性別か年齢か絞れたらだいぶ削れますからね。

 
そこまでやってからようやく、
愛する人が殺された」→殺してやる!

 
をようやく実行する段階やと思う。

結局ジェイソンが殺した人間は、全く関係ないまま死んでいったわけです。

 
あと、たまに「金田一と出会ったらどうやって死を回避するか」みたいなテーマがネットとかでたまに盛り上がるけど、

このジェイソンの話のせいで、 


「恨みを買ってなくても死ぬ」

「犯人のマズイものを見たわけでなくても死ぬ」

に加えて、

「美雪の親戚でも死ぬ」

「現場に行ってなくても死ぬ」

 
ことがわかってしまった。

ただ、生い立ちで言うとこの犯人も壮絶ではあって、いろんな支えがない状態で、愛する人だけが支えやったんやと思う。

年齢も含めて、その辺はけっこうしんどい部分もあるので、やっぱり送葬銀貨のほうが嫌いなので2位。

黒死蝶に出てくる彼がこいつやとしたらもう無理。

 


3位 放課後の魔術師(学園七不思議殺人事件)

 

 
たぶんこれもアンケート取ったら許せない度上位になると思うけど個人的には3位。

いつもの金田一のパターンとかなり異なるのは、復讐ではなくて「隠蔽」、そして計画殺人ではなく突発的な殺人なんですよね。

 
殺人の理由は全て「過去の悪事がバレる」ところに起因してて、ずっと秘密を隠すために殺人を重ねてきたっていうところに正直許せる余地はない。

ただ、元々は組織の犯罪やったものを押し付けられたんやと考えると、けっこう哀れというか、昔以上に会社の圧力はすごかったやろうし、NOと言える状況になかったんやと思う。寝ずの番ですからね…寝ずの番という言葉この漫画で知ったな…

 
たぶんこの人はこの人で必死やったんやなと思ってしまう。大人になると余計に。子供の頃やと共感できんかったかもしれん。

だからと言って殺された人たち、殴られた美雪に全く罪はないので、やっぱりクソオブクソですわ。

 

 

4位  見えざる敵(金田一少年の殺人)


ストーリーとしては面白い、けど動機としてはクソ。

ジェイソン、放課後の魔術師と同じく、被害者は罪のない人ばっかり。(最初の被害者はクズ度も高いけど一応ジャーナリストとしての告発もあるから完全な悪人でも無さそう)

 
罪のないだけじゃなく、なんなら仲が良いくらいの人も殺すのがきつい。

最初の被害者には彼なりの正義もあったんやと思うと、1番の悪は完全にあの医者。金田一に出てくる医者のクズ度(※怪盗紳士の殺人魔犬の森殺人事件など)

 
いろんな退路を断たれたなかで、藁にもすがる思いやったんやと思う。

でも、関係ない金田一に罪を着せようとしながら、暗号を解くためだけに罪のない人を殺して、それが「病弱な娘」のためという理由で許していいのかというところですよね。

ただ、ガチで反省してるのは最後に痛いほど伝わるので、トップ3に比べて下のほうにしました。

 

 

5位 首狩り武者(飛騨からくり屋敷殺人事件)

 

これもけっこうキツイ話。

被害者の数は少なくても、どう考えても征丸を殺すのがキツすぎる。

頑張って育ててきた良い性格の息子より、血の繋がりはあるけど性格はクソの自分の息子を幸せにするための殺人。

でも、そんな愛情、結局事件が無かったら伝わらんままやったはず。

 
あと、遠因になってるのが犯人が学生時代にいじめられたことなんですけど、お前が大好きなお前の息子、親戚だけじゃなくて絶対学校でもいじめたりしてるやろ、って思うんですよね。僻みで弟に毒を盛るような男ですよ。

その息子に対して「立派に育って」とか言っちゃう盲目さも怖い。

金田一に出てくる怖い母親ランキングあるなら、七人目のミイラの母親首狩り武者黒死蝶の母親やと思う) 

 


6位   黒死蝶(黒死蝶殺人事件)

 
アンケートで嫌いなランキング取ったらたぶん1位か2位。可愛い幼女を殺したのが最悪と言われてるし、ふつうに普段の態度からわりと嫌なやつ。

しかも、よく考えれば自分の婚約者も殺してるんですよね。婚約した時点で復讐する気で近づいたと思うと、婚約者側の気持ち考えるとつらすぎる。


あと、最終的に「悲しい勘違い」で、紫紋以外は殺さんでもよかったあたりも辛い。

でも個人的には、こういう子どもの頃から恨みが刷り込まれてるようなパターンって若干許したい気持ちが出てしまうんですよね…

(七人目のミイラとか、被害者数めちゃくちゃ多いけど、完全に幼少期から洗脳されてるし、あそこから抜けるのきついと思う)

 
黒死蝶もあの状況で個人の力で真実を明らかにできたとは思えんし母親を恨むのは仕方ないと思う…

せめて紫紋と緑だけ狙っといたら良かったんちゃうかな…

でも罪の重さを感じてますからね…それを死んで償うのが良いかどうかは置いといて…


ほかもモヤモヤする事件いっぱいあるけど、ここまでの6人は特に許したくないですね。

 

 

今回は金田一の今年か書いていませんが、普段は短歌をやっております。

「お題をもらって即興小説からの短歌」(5月21日分)

Twitterでたまにお題をもらって即興でいろんなことを書く企画をやっています。せっかくなのでまとめておきます。

 

「お題をもらって即興小説からの短歌」5月21日分です。100分で11作の小説(というかただの短い文章)と短歌を作りました。以下、それをそのまま羅列していきます。

 

 

お題「五分五分

 

100万円間近なのに答えがわからない。テレフォンかフィフティフィフティか迷う。オーディエンスはもう使ってしまった。みのもんたが不敵に笑っている。

そんな夢を見てしまう。今更子ども時代に見ていたクイズ番組の夢を見るなんて馬鹿げている。

ただし、子ども時代もずっと考えていた。

フィフティフィフティ、テレフォン、オーディエンス。どれを使えば良いのかと。

 

フィフティフィフティを使えば、4択のクイズから2つの答えを消せる。2択まで絞れば、勘で適当に答えても50パーセント。

 

対して、テレフォンは事前に準備してもらった友人や家族等に質問ができる。クイズが得意な友人を集めれば、正解率は高い。そして今の時代であれば、ネットの検索も速いだろう。

でも、そんな理由とは別で、僕はテレフォンを使うだろう。なんなら序盤で使うだろう。

僕は自分の友人が本当に好きだ。頼りになるし、一緒にいて楽しい。そしてみんなテレビが好きだ。テレフォンを使えばみんなの顔がテレビに映る。僕たちの友情がテレビに映る。だからテレフォンだ。

 

そう子ども時代は思っていた。

夢の中でテレフォンをかけると誰も待機していなかった。30秒、誰もそこにはおらず、答えは絞られなかった。

 

あれは夢だから。

と思う。

でも、今テレフォンで呼びたいと思える友達が浮かばない。

みんな何をしてるんだろう。どこで働いて、どんな暮らしをしているんだろう。

 

あなたは今の幸せは何パーセントですか?

 

A.0%    B.25%    C.50%     D.100%

 

オーディエンスは使ってしまった。テレフォンは無駄だった。フィフティフィフティを選ぶ。

A.0%                                   D.100%

 

2択に絞られる。D、と僕は答える。

 

ファイナルアンサー?と聞かれる。みのもんたが笑っている。

 

ファイナルアンサー、と言えない。言えずに時間が経っていく。

 

  

ABCDって全部答えたい消した答えが可哀想だし

 

 

 

お題「クリームチーズ

 

クリームチーズは美味しい。こんなに美味しいものがあってたまるかと思うくらい美味しい。なんと言ったってなめらかだ。あの感じはバターとかマーガリンでは出せない。味が良いのは前提なので言及しない。

世界がひっくり返っても、現世が終わって来世になっても、クリームチーズは美味しいだろう。

 

君は可愛い。こんなに可愛い人がいてたまるかと思うくらい可愛い。そしてクリームチーズと同じように肌がなめらかだ。顔が整っているのは前提なので言及しない。

でも、世界中が敵に回ったら、僕は君を可愛いとは思えないだろう。世界中を敵に回した君の罪を許せるほど僕は寛容ではない。来世で君と会っても可愛いと思える自信がない。美の基準が時代によって変わるから、とかそういうそれっぽい理由じゃなくて、なんとなくそう思う。

 

だから今、君を可愛いと思っている間に君に告白をしておきたいし、君を可愛いと思っている間に君と付き合いたい。君が可愛くなくなった頃に、一緒にクリームチーズを食べたい。変わらないおいしさと変わってしまった可愛さを見比べて、変わってしまったらそれはそれで良いよねなどと思いたい。

 

と思っている間に、何も起こらずに君は彼氏を作る。

僕はクリームチーズを食べて、クリームチーズ職人の女とお見合いをしたいと思う。

 

 

許したい劣化があった許せると思える心が欲しかっただけ

 

 

お題「自爆

 

ポケモンではじめて「じばく」という言葉を知って、なんて馬鹿な技なんだと思った。

自爆したポケモンは死ぬ。相手に大きなダメージを与えながら死ぬ。でも、自分は100パーセント死ぬが、相手が100パーセント死ぬとは限らないのだ。致命傷になればまだ良いが、どれくらいのダメージを与えられるかはタイプの違いとかレベルの違いとか、いろいろあってわからない。

 

ただ、今猛烈にじばくがしたい。

自分の命は別に要らないし、最後に君を傷つけられればそれで良い。致命傷どころかかすり傷で、いつかそのかさぶたも綺麗に剥がれても良い。

君を傷つけて、君の白血球やらなんやらで僕がつけた傷をかいふくすればそれで良い。すごいキズぐすりを使えばいいし、最悪死んでもげんきのかけらを使えばいい。

 

君は死なない。ほかの5匹のポケモンもいるし、優秀なトレーナーがとなりにいるから死なないだろう。

僕はじばくすれば死ぬ。僕にはトレーナーがついていないし、君がいなくなってからずっと1人だ。

 

今猛烈にじばくがしたい。君を巻き込んで、じばくがしたいのに。

 

  

じばくしていいんだよって言われたいげんきのかけらをちらつかせながら

 

 

 

お題「古文書

 

古文書って、日本語じゃなくても、愛情を持ってずっと見てたらどんなことが書いてるかわかるんだって。

 

お前は馬鹿なのか?

 

「愛情を持って」という馬鹿馬鹿しい概念を持ち出してくるのをやめろ。

愛情を持って話しかけた植物と罵声を浴びせた植物の成長の違いの実験とか、もううるさいんだよ。

 

何度も読んでる。

愛情も持ってる。

それでも読み解けない歌詞が世の中にはあったりすることを、お前はどう考えているんだ?

同じ日本語なのに何を言っているかわからない小説を読んだことがないのか?

 

小学生の時に転校した佐山さんは、転校直前に僕に手紙をくれた。その手紙は、何が書いてあるかわからなかった。いつも使っていたメモ帳が波打っていて、文字がぐちゃぐちゃになっていた。読み解こうとしても何もわからなかった。

なんどもひらいてとじるたびに、新しいシワが増えるだけだった。

 

 

新しい折り目が増えて君からの手紙も年を取ってしまった

 

 

 

お題「フレンチトースト

 

玉子とか牛乳とかを混ぜた液に前日の夜から付けておいたフレンチトーストを焼いて朝いっしょに食べる予定だった。

 

フレンチトーストをつけて冷蔵庫に入れた途端別れ話がはじまった。

「なんで今?」って言うと、フレンチトースト漬けてるやん、と言われた。

フレンチトーストを2人分漬けたということは、朝まで過ごすつもりだと思ったらしい。それは困るので、今のうちに言っておこうと思って、などと供述しており、じゃあせめてフレンチトーストの液に食パンつける前に言えば?!とブチ切れた私に刃向かいもせず、「そういうところやで」と言って彼は出て行った。

それからずっとベッドの上で三角座りをしている。眠った記憶がないし、何を考えていたかよく覚えていない。

カーテンの隙間から光が入って、朝になったと気付く。

フレンチトーストを食べなければいけない。2人分つけてしまったフレンチトーストを1人で食べなければいけない。考えただけで胃がもたれる。じゃあ1枚捨てればいいなんて思えない。捨てたくない理由もわからない。

 

 

「あれはタレ?」「あれは液でしょ」「それは湯気」「これは煙」で、君はだれなの

 

 

 

お題「リアル

 

新宿アウトローこれこそがリアル。

とラッパーが歌っていた。

 

イリーガルライフ。草を巻いて吸って焚いてハイになるそれだけ。

などとラッパーが言っていた。

 

僕にとってのリアルはそんなものではない。

 

残業時間15分を残業代として申告するか悩むのがリアル。

一駅電車に乗れば良いものを10分歩いて180円得をするか迷うのがリアル。

サムギョプサルの店に行くとわかっていたのに白シャツを着てしまい落ち込むことがリアル。

「タバコ吸っていいですか」と言われれば実際は嫌でも「あ、はい」と答えることこそがリアル。

 

ラッパーのリアルと僕のリアルは違う。

僕のリアルと、君のリアルは違った。

違うから別れようと言われた。違って何が悪いんだよ。違うから別れるんじゃなくて、本当の理由は別であったんだと思う。

リアルなんて誰にもわからない。だから、草を巻いてるラッパーもリアルで、残業代を申告できない僕もリアルだ。

リアルに価値なんてない。リアルが価値なら、リアルなんていらない。

 

 

そんなリアルなら要らないしフィクションでいいからハッピーエンドをくれよ

 

 

 

お題「こする

 

メガネについた汚れが取れずにメガネ拭きでこすっていたが、なかなか取れない。大きめの汚れで、しかもしつこい。爪で引っ掻くようにするとやっと取れてホッとする。

 

最初にこすった布は、その汚れをぬぐいきれなかった。でも、その布が拭えた汚れもあるはずだ。目に見えないほどの些細な汚れだろう。

でも、目に見えるものでしか、僕たちは判断しない。汚れを拭えなかったメガネ拭きに対して「メガネ拭きのくせに対したことないな」などと思う。

ばいきんまんを倒すのがアンパンマンの仕事のように思われているが、アンパンマンの仕事はパトロールなどで困った人を助けることだ。

でも、パトロールで困った人にあんぱんを分けるアンパンマンより、ばいきんまんを倒すアンパンマンのことがみんなは好きだ。

メガネ拭きを机に置く。汚れを倒せなかった、大したことのないメガネ拭きを軽蔑するような目で見る。そうしていないと気が狂いそうだ。

痴漢を撃退したり、不良を撃退して褒められて、警察官になった。

でも、こんなのどかな街で事件なんてそうそう起こらない。なにかを撃退することなんてない。警察官なんていらないと、たぶんみんな思っている。

 

本当は、事件が起きるのを待っている。でかい事件が起きるのを待っている。でも、でかい事件が起きて、なにもできなければ。

この布は俺の未来だ。

なにも拭えやしないだろう。

 

遠くで悲鳴が聞こえても、今、動けやしない。

 

 

トロール中のアンパンマンと会うお腹が空いてなくてごめんね

 

 

 

 

お題「シリカゲル

 

両親から大量の海苔が送られてきて馬鹿かと思う。これだけの海苔を消費するために僕はどれだけのおにぎりを握らなければならないのだろう。腱鞘炎にする気か。

 

「友達とおすそ分けしてネ。」というメモが入っている。

母は語尾のネをカタカナにする。ネのあとの「。」は大きめに書く。それに苛立ったことはないのに、大量の海苔を目の前にして苛立ちを覚えてしまう。

 

結局、大して仲良くもないゼミの同期や、そこまでお世話になっていないバイト先の先輩などにひたすら海苔をおすそ分けした。大して喜ばれもしなかった。

海苔を順調に減らしていたところで、僕は彼女に振られた。理由はわからない。そういえば彼女に海苔をおすそ分けしていない。

初めてできた彼女だった。浮気をされていた。僕が海苔をあげたゼミの同期の男と浮気してきた。

 

涙が止まらなかった。こんなに涙が出たら身体中の水分がなくなるんじゃないかと思うくらい泣いた。

食べかけの海苔のなかにシリカゲルがある。僕は慌ててそれを机の上に出す。

残りの海苔の袋も開けて、シリカゲルを机の上にバラバラと出していく。

 

僕の涙をシリカゲルは吸ってくれるだろう。封を開けた海苔は湿気ていくだろう。ふにゃふにゃになって、もう食べられやしない。

 

 

食べられやしない湿気た海苔を折る音は鳴らずに綺麗に折れる

 

 

 

お題「五月雨

 

五月雨が降ってる、と思ったら今は10月だった。春と秋は似ている。

僕の苗字は二階堂だが五階に住んでいる。2と5も似ている気がするのは気のせいだろうか。

5月と10月が似ていて、2と5が似ているなら、2と10も似ていることになる。

でも、二階堂(僕)と十河は似ていない。十の河と書いて「そごう」と読ませる感じは、東の海の林と書いて「しょうじ」と読ませるセンスに似ている。

マンガのなかで、主人公とヒロインが似ているくだりがある。それを周りがからかうまでの流れがセットだ。

似てるからと言ってなぜ恋愛に結びつくのだろうと思っていた。

 

十河と東海林は付き合っている。

苗字が似ているからだと思う。

それ以外の理由を考えないようにしている。

 

 

本当の理由に向き合わないためにでっちあげた理由がそれっぽい

 

 

 

お題「五体投地

 

お願いだから五体投地をやめてくれ。

平凡に生き、平凡に死ぬために生まれてきた。

よくある苗字のよくある名前。よくある家族構成。仲良くも仲悪くもない両親。偏差値50の高校を出て偏差値50の大学に行った。

みんなと同じ時期に就活をはじめ、みんなと同じくらいに内定をもらった。

平凡でありたかった。

平凡を求めるがゆえに、日本人の平均顔に整形まで考えた。

 

それなのに、ある日突然神と呼ばれた。

平凡な人間のサンプルとして、どこかの宇宙人に連れていかれ、神と崇められ、いま、大勢の宇宙人が俺に向かって五体投地をしている。

俺の平凡は殺された。平凡な人間は宇宙人に五体投地をされない。俺の理想の人生は殺されてしまったのだ。

 

 

「これが日本人の平均顔です」と出された顔が僕に似てない

 

 

 

お題「ゾロ目

 

夜中に目が覚めて、デジタル時計をみたら3:33だった。おっ、ゾロ目と思ったが、よく考えれば、「ゾロ目やからなんやねん」という話だ。

今日会社で幸恵さんから、「高山くんは若いから良いよね」と言われた。そのときも思った。「若いからなんやねん」という話である。

たしかに肌のハリとか、肩こりの度合いとか、たくさん歩いても大丈夫とか、体力的なことはあるかもしれない。男女の違いにかかわらず、そりゃ若いほうがいいかもしれない。

幸恵さんからは「関西人だから面白くて良いよね」と言われた。関西人やからなんやねんという話である。

 

3:34

 

「好き嫌いがなくて良いよね」

好き嫌いがないからってなんやねんという話である。

頭のなかで、どうでもいいことばかり浮かんでくる。

いや、どうでも良いことを浮かべようとしている。どうでも良くないことをかき消すために、どうでも良いことでいっぱいにしなければならないのだ。

 

3:41 になる。

ゾロ目が消える。ゾロ目じゃなくても別に良いやん、と思う。

若くなくても良いやん。関西人じゃなくてもいいやん。好き嫌いがあってもいいやんと思う。

 

42歳だし、東北生まれだし、コーヒーとかコーラみたいな黒い飲み物が飲めないし、そんな幸恵さんでもいいやん、って言おうと思う。

 

 

 

なんとなくそういうのってあるでしょうゾロ目じゃなくてもラッキーな数

 

 

 

以上です。

 

歌集「ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる」が通販で購入できるようになりました。

歌集内では、即興小説ゲームを企画した横林大々さんと即興小説ゲームをしています。

その他、短歌200首や音楽コラボ、宇野なずきさんとの返歌、歌会の様子などが収録されています。よろしくお願いします。

nabelab00.thebase.in

【告知】語彙消失歌会(6/24)

★概要

語彙力や表現力がない人でも参加できるめっちゃ楽しい歌会をします。

御殿山みなみ(ひざみろ)さんとの共同企画です。

 

それぞれが持ち寄った短歌(各自、自選1〜2首と、ヤバいくらい好きな短歌を2首の計3〜4首)を持ってきてください。

 

その短歌を読み上げ、

「この短歌めっちゃヤバイですね」「ほんまそれ!最高なんやけど」「おい作者天才かって思いました」「こんなん短歌を愛し短歌に愛された男ですわ」「わかる〜!!」

のような低レベルの語彙力でコメントしあいます。

 

コメントが思いつかない方のために、語彙消失カードを用意します。

カードには「好き」「天才」「エモい…」「うまい!」「わかる」「それな」「この発想はなかった」「リズム!」「韻!」「切なさの極み」「キュン…」「こんなん笑う」「全米が泣いてまう」「ひざを打った」などの言葉が事前に書いてあるので、自分の気持ちに近いものを掲げるだけで歌会に参加できます!

この機会にぜひご参加ください。

 

※難しいことは基本的に言わないスタンスで、評の時間も短くなると思われるため持参する短歌を多めにしていますが、人数が多ければ一部の短歌の発表時間を削ることもあります。予めご了承ください。

 

★日 時  6月24日(日)14時〜17時 

★場 所  中崎町らこんて

★参加費 700円

★定 員 15名

 

★申し込み

なべとびすこ、または御殿山みなみにDM、リプライまたはメール等で連絡してください。

なべとびすこメール(nabelab00あっとgmail.com

御殿山みなみメール(gotenyamaminamiあっとgmail.com

 

★詠草は当日指定の紙に書いてもらうので事前の提出は不要です。

 

進行 なべとびすこ、御殿山みなみ

 

よろしくお願いします!

【告知】カラオケボックスで即興小説ゲーム(6/16)

以前の「ホビーボウル企画」そして、歌集「ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる」でもコラボした横林大々さん考案の「即興小説ゲーム」。

私主催で軽めのイベントを開催することになりました。(横林さんに許可いただいてます)

 

即興小説ゲームの練習会的なイメージで、軽めに遊んでみる企画です。

題して、「カラオケボックスで即興小説ゲーム」です。

 

★日時と場所 6月16日(土)13時〜16時(大阪環状線沿線のカラオケボックス

※フリータイムで予約しますが、混雑時は3時間で出される場合があるので、一応3時間で考えています。もしかしたら延びますが途中退室可。

 

★参加費:カラオケ代(1000円以内)

 

通常の即興小説ゲームは『お題・ジャンル・どんな話か』を元に2分30秒のリレー形式、4ターン制で「即興小説」を執筆します。

sokkyoshosetsu.hatenadiary.jp

 

しかし、今回の舞台はカラオケボックス

基本的な即興小説とゲームと異なる点は、

制限時間が2分半ではなく、1ターンは1曲が終わるまで(残り1分ですコールもなし)というところです。だいたいの曲は2分半より長いので、ゆったりめにできそうかな…と思っています。

そして手書きで執筆します。

 

戦っている間はゲームに関係ない人がふつうに好きな歌を歌います。

1曲が終われば、執筆者がマイク文章を読み上げます。

 

即興小説ゲーム興味あるけど書けるかどうか不安…な方は見学(単にたまに歌ってゲームを観戦する)でもOK。逆に、即興小説ゲームはやりたいけど歌いたくない方は歌わなくてもOKです。

 

慣れてきたら歌われてる曲で使っている単語をうまいこと入れたらボーナスポイントとかもやってみたいです。

 

「即興小説ゲーム」興味あった方、少人数のゆるめの会ですので、ぜひお越しください。

 

カラオケボックスで即興小説ゲーム」

★日時 6月16日(土)13時〜16時 

★場所  大阪環状線沿線のカラオケボックス

 

★申し込み

なべとびすこTwiiter(@nabelab00)DM、リプライまたはメール(nabelab00あっとhttp://gmail.com )等で連絡ください。

 

よろしくお願いします。 

もう何回見たかわからんMCバトル動画挙げる

先週はゲームマーケット、そして文学フリマお疲れ様でした。なべとびすこです。

そのレポートを書く前に、新幹線で書き上げたブログをUPします。

 

モーニング娘。の「ザ☆ピ~ス」という曲の歌詞がめちゃくちゃ好きなんですが、そのなかで地味に好きな部分があって

 

意味ないけどコンビニが好き  HAHAHAHAHA

 

これです。

www.kasi-time.com

コンビニってめっちゃ便利やのに、なんかあえて「好き」っていう対象じゃない感じしませんか。

 

本屋より、TSUTAYAより、コンビニによく行ってるのに、あえてコンビニが好きっていうことあんまり無くないですか。

ローソンよりセブンイレブンが好き、とかじゃなくて、コンビニが好き。

もしコンビニ好きってしょっちゅう言ってたらそれは素敵なことだと思いますが、その仮定だと話が進まないのでこのまま行きます。

 

このコンビニと同じイメージなのが、私はTwitterとかYouTubeで、ネットの素敵なwebサービスよりもTwitterとかYouTubeのほうがしょっちゅう使ってるけど、あんまりTwitterが好きとかYouTubeが好きとか、趣味はTwitterです、Twitterって最高とか、言わなくないですか。

 

なんかコンビニもTwitterYouTubeも、食パンとか白飯と同じイメージで、わざわざ声に出さない気がします。日常すぎて。

 

趣味のなかでも、わざわざ言いたい趣味とわざわざ言わない趣味がある気がしていて、

私がわざわざ言いたいのは短歌とかボードゲームとか読書で、

わざわざ言わないのがTwitterとかおもしろwebメディアの閲覧、カラオケ、タレントの天然エピソードの検索、そしてYouTubeMCバトル(ラップバトル)の動画を見ることです。

 

そう、YouTubeMCバトルの動画を毎日見ているのですが、あえてあんまり言ってなかったんです。

Twitterでちょこちょこ言ってますけど、Twitterで言ってる数百倍はMCバトル見てるけど、周りにそういう趣味の人少ないから誰も反応しないし、あんまり言わなかったんですよね。

でも、声を大にして言いますが、私はMCバトルを見るのがめちゃくちゃ好きです。

 

 

めっちゃ好きなので、好きなMCバトルの動画をまとめました。

あと、生で見たら、当然ですが動画で見る数倍楽しいです。

だから、今後生で見に行くときに一緒に行ってくれる人を探すためにまとめました。

これを見て興味が出た方はぜひ、MCバトル見に一緒に行きましょう。

 

ここで紹介するのは公式がUPしてるものだけです。

 

そもそもMCバトルって、ライムがどうとかフロウがどうとかバイブスがどうとかサンプリングがどうとかアンサーがどうとか、MC同士の関係性がどうとか、いろいろありますし、もちろん知識があったら数倍楽しめるけど、知識がなくても楽しいのはあると思うので、そういうやつメインにしつつ、独断と偏見で好きなの挙げていきます。

 

JAKE VS SONNY(0:27〜)

www.youtube.com

 

MCバトルって、そもそもなんで戦わなあかんのか?なぜ悪口言わなあかんのか?ってところで引っかかる方がいると思うんですが、そういう方には特にオススメのバトル。

 

先行のJAKEが「B-BOYBを定義」してからSONNYもそれに乗って互いにBのやりとりが続くんですが、「バカのB!」のところで互いに気付いて笑い合うところであたたかい気持ちになりますね。

JAKEはこういうアツくて楽しい試合が多いので、

JAKE VS VENOMとかも好きです。

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SAMMAKA VS CHICO CALITO、崇勲 (1:36〜)

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普通のバトルとは違って、2 VS 2のバトルなんですが、全員スタイルが違うのに全員ハマってる感じがめっちゃ好きです。

私はSAMの淡々としつつ長めに韻を踏んで行くスタイルが好きで、好きなMCなんですがこの試合は本当に全員かっこ良い。

いろんなMCがいるなかで好きなMCがわかってくると思うので、こういういろんなタイプをまとめて見れるバトルは良いですね。

 

FRANKEN VS 晋平太 (0:51〜)

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中堅同士の対決なんですが、互いの土俵に立って戦ってるのがめっちゃアツい試合。

先行晋平太からFRANKENの決め台詞の「マジでそうさ」のモノマネと、FRANKEN特有の早口の真似をするんですが、FRANKENのほうも晋平太の得意な韻で戦うっていう、互いの得意なフィールドに寄せて行くのがアツいですね。

そして何より互いに楽しんでる感じがあるのもめっちゃ良い。

 

あとFRANKENが「俺とため年だろ~やめ時だぞ」って言ってるのは、FRANKENが有名になったフリースタイルダンジョンのバトルで対戦相手の呂布カルマに言われたことの引用です。負けた相手の引用するの少年漫画っぽくてテンション上がりますね。

あとFRANKENはめっちゃエゴサーチしてるのでこの感想呟いたらすぐにいいねされました。

 

 

輪入道 VS NAIKA MC

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これ生で見ててめちゃくちゃテンション上がったんですよね。ふたりともめちゃくちゃアツイ。ただ、これ会場では、動画より前からテンションあがるポイントがあったんでそれも書いときます。 

1回戦で輪入道が戦ったサイプレス上野の真似して飴投げながら登場。→テンションが上がる

 

ビートが韻踏合組合の「一網打尽」っていう有名な曲なんですが、この大会を主催してるのが韻踏合組合。→テンション上がる

 

っていうので、始まる前からテンション上がってる状態。あと輪入道も私の好きなMC

 

途中輪入道ががっつり韻踏んできたときにNAIKA MCが「うますぎるよ!」って思わず言っちゃう感じとか、

輪入道が話題に出てきた晋平太の有名なフレーズ(拙者が運転者)を引用して最後も晋平太のフレーズ(本でも読んで)で締める。→テンションあがる

と終始めちゃくちゃアツい試合でした。互いにリスペクトあるのも良いですね。

 

あと、個人的にこの大会好きなMCがいっぱい出てたのにほとんど一回戦で敗退してしまった(スナフキンpeko、崇勲、Dragon one、晋平太、じょうが敗退)ので、輪入道のことをめちゃくちゃ応援してました。

(このあと結局輪入道も負けて、あんなにアツいバトルしても負けるんか…ってなりました) 

 

SNAFKIN VS T-tonge (0:54〜) 

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私はSNAFKINも好きなMCなんで、単純にSNAFKINのなかで一番かっこいいと思うやつ。中堅と若手のバチバチのぶつかり合いって感じで好きです。

 

 

MU-TON VS BASE

 

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これとにかくMU-TONがかっこいいバトル。

どれだけ長い韻を踏むかとか、どれだけ上手いこと言うかとかMCバトルでいろいろみんながやってるなかに、急にとにかくめちゃくちゃイケてるやつが出てきたみたいな感じ。

2ターン目なんか「レペレペゼン」とか「かいくぐーるるー」とかとりあえず音に乗って気持ちよければOKみたいな感じ。イケてるって言葉が一番しっくりくる。

 

以上です。

歌集『ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる』を発売します。

なべとびすこです。

歌集を出します。

 

短歌をはじめて3年半。

これまでもYUTRICKで冊子作ったりもしてたし、ゲームも作ったりしてて、いつでも作れたはずなのに、作っていなかった個人歌集を出します。

 

タイトルは「ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる」です。

 

装丁も決まりました。

 

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3年半で詠んだなかから厳選した短歌約200首。

 

そのなかには、NHK短歌「ジセダイタンカ」コーナーに掲載された「ペットボトルジェネレーション」をはじめ、うたつかいに載せた「ウルトラマンが殴り続ける」、宇野なずきさんリスペクト連作フリーペーパーに載せた「モンドセレクション金賞、宇野なずきじゃないのかよ」など、過去に作った連作もあります。でも、書き下ろしのものや、過去の作品を改変したものが多いです。

 

あんまりまとめて私の作品を見る機会はなかったと思うので、この機会にまとめて見てください。

 

今回、連作メインなんですが、おまけコンテンツが4つ付いています。

いろんな素敵な方をゲストに招いて、自分の好きなことをやりました。

 

Contents.1 短歌×音楽「NoisyCity」

 

ゲスト gaze//he's meさん

協力 九条しょーこさん

今回のメインとなる連作「ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる」をイメージした楽曲を作っていただきました。私は歌詞と、恥ずかしながらラップも担当しています。九条しょーこさんにレコーディングなども協力していただきました。

 

Content.2 即興小説ゲーム

ゲスト 横林大々さん

即興小説ゲーム考案者の横林大々さんとの即興小説ゲームを2戦分載せています。

普段は即興小説だけですが、今回はその小説から即詠したそれぞれ短歌も一首ずつ掲載されています。横林さんも即詠をしてくださいました。

 

 

Contents.3 なべとびすこ×宇野なずき 返歌「また海を見る」

 

現在歌集『最初からやり直してください』がバズっている歌人の宇野なずきさんとの返歌が掲載されています。

この宇野さんの短歌がめちゃくちゃ宇野なずきって感じで最高です。

各3首×2ターン、2人で合計12首の短歌が掲載されています。

 

 

Contents.4

「短歌ど素人の会again」

ゲスト 有櫛由之さん、かつらいすさん、文車雨さん

私が短歌をはじめて1ヶ月で開催した歌会「短歌ど素人の会」第1回に参加された方のなかから、今も短歌界で活動している、有櫛由之さん、かつらいすさん、文車雨さん、なべとびすこの4人で開催した歌会のレポートを掲載しています。

 

このように、ゲスト多数の豪華な冊子となっております。

連作だけでなくこちらのコンテンツもぜひお楽しみください。

 

5月6日の文学フリマ東京、その後は通販中心に販売予定です。

いろんなお店に取り扱っていただけるよう営業も頑張ろうと思います。

 

 

『ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる』なべとびすこ

136ページ

800円(文学フリマ特別価格)

通販等は送料込み1000円で販売予定です。

【追記】通販開始しました!

nabelab00.thebase.in

 

改めまして、ぜひよろしくお願いします。

 

 

また、5月はイベントラッシュとなっております。

こちらも是非お願いします。

 

5月5日(土)ゲームマーケット東京出店(鍋ラボ)
5月6日(日)東京文学フリマ出店( YUTRICK)

5月11日(金)コトバーベル〜言葉の筋トレ @種ノ箱

5月19日(土)ワードゲーム祭@まちライブラリーA'ワーク創造館

5月20日(日)即興小説ゲーム~体験会とエキシビジョンマッチと関係ないコント~@デザートスプーン

5月26日(土)LITTLE FORESTコラボイベント

 

ここまでイベントが盛りだくさんだったのは過去にないと思います。

どれも絶対に成功させたいです。

よろしくお願いします!

【レポート】ゲームマーケット大阪ありがとうございました

今さらですが、ゲームマーケット大阪ありがとうございました。

 

こっぺさんとルイージ店長さんが、素敵なブースを作ってくださいました。

ミソヒトサジや漢々楽々など、和風のゲームが多いので和柄で統一してくださいました。私はこういう場の雰囲気づくり苦手なのでめっちゃ助かりました…。

 

 

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私は基本的には試遊ブースでたくさんの方と遊ばせていただきました!

前回に引き続き、モンさんにもお手伝いしていただきました。めちゃくちゃ褒め上手のモンさんに褒められていろんなお客さんがいい気分になっているのを目の当たりにしてすげえな…ってなりました。

 

新商品の「系統樹ごろく」は子ども向け商品ということで、「孫と遊べるボードゲームを探している」という素敵なおばあさんや、親子連れの方、4人グループで遊びに来ている方などに楽しんでもらいました。

 

(プレイ中の写真を撮り忘れたので商品写真)

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さらに、私が滝沢カレンを好きすぎて作った、オリジナル四字熟語制作ゲーム「漢々楽々」も楽しんでもらいました。

 

お客様が作ってくれた名作をいくつか紹介しておきます。

 

 

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目的転々(もくてきてんてん)

Yahoo!とかWikipediaで検索してたら最初に調べたかったことを忘れちゃうこと。

 

変犬変猫(へんけんへんびょう)

変な犬と変な猫から転じて、周りに変な人ばっかりいる様子。

 

 

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鳥肉脱走(とりにくだっそう)

「チキンになる前に逃げろ!」。「鶏肉」じゃなくて「鳥肉」ってところに鳥の命の尊厳を感じる。

 

遠星不幸(えんせいふこう)

遠くの星で不幸があっても自分には何もできないから目の前のことをしろ。

 

 

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商売始猫

商売を始める時には招き猫を買うなど、形から入ることが大事。

 

 

その他、字面だけで面白いシリーズ。

昼食(ちゅうしょくばくたん)

兄大誕生(あにだいたんじょう)

などもありました。

 

また、ミソヒトサジもレベルの高い作品が多かったです!

 

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あの日から豪華キャストの果てしないワンマンライブやっぱあれだな

 

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のほほんとしようじゃないか逆上がり快進撃だメガネが割れた

 

 

 

あと、ちょっとだけ持って行った「絶対来いよ! 行けたら行くわ太郎」は今回もタイトルで一部の人の興味を引いていました。

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行けたら行くわ太郎の顔が絶妙に「いい加減そう。でも憎めなそう」で良いんですよね…。

 

がっつり遊んで楽しめました!ありがとうございました。

 

そして、5月の東京でのゲームマーケットにも出店します。(土曜のみ)

今回のブースはD-76。語呂合わせは「で、何浪?」と覚えましょう。

 

さらにその翌日、文学フリマ東京にも出店します!

こちらのブースはF-58 (Eホール(1F))、 詩歌(俳句・短歌・川柳)カテゴリーとなっています。

文学フリマは1年半ぶり。YUTRICK展作品集、短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉、音楽コラボ作品「31screen」など、これまでの作品に加えて、新作も製作中です。

東京の皆様、ゲームマーケット文学フリマともに、よろしくお願いします!

 

 

★今後の出没情報

5月5日(土)ゲームマーケット東京出店

5月6日(日)東京文学フリマ出店

5月11日(金)コトバーベル〜言葉の筋トレ 種ノ箱

5月19日(土)ワードゲーム祭 まちライブラリーA'ワーク創造館

5月20日(日)即興小説ゲーム

5月26日(土)LITTLE FORESTイベント