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金田一少年の事件簿 好きな事件ランキング

人生で1番好きな漫画とは別で、人生で1番たくさん読んだ漫画がある。

金田一少年の事件簿だ。
なんでそんなに何回も読んだかと言うと、暇を持て余した小学校時代から家にあった漫画だからだ。


巻数を聞けば犯人の名前と動機が言えるほど読んだ漫画だったが、大学、社会人と忙しくなっていくうちにあんまり読まなくなった(全部覚えてるので)。

 

でも講談社の漫画アプリ、マガポケで「犯人達の事件簿〜金田一少年の事件簿外伝」がはじまり、Twitterで話題になって読み返した瞬間完全に火がついて、「自分が好きな金田一少年の事件簿ランキングを作ろう」と思い立ってしまった。

 

ということで金田一少年の事件簿 第1シーズン(File 27巻まで)のなかで好きな事件ランキングを発表します。
まずランキングだけ書いて、後からネタバレ有りの解説を書きます。

 

【好きな事件ランキング】
第1位 首吊り学園殺人事件
第2位 異人館村殺人事件
第3位 悲恋湖殺人事件
第4位 墓場島殺人事件
第5位 金田一少年の殺人


【犯人すげえなランキング】
第1位 赤髭のサンタクロース
第2位 Mr.レッドラム
第3位 殺人鬼ジェイソン
第4位 七人目のミイラ
第5位 雪夜叉

 
【名乗ってる名前かっこよすぎランキング】
第1位 放課後の魔術師
第2位 赤髭のサンタクロース
第3位 亡霊兵士


〈ここから解説 ※ネタバレ有り

久々に読む人のために極力登場人物の名前は出さずに進めています〉

 

 

 

第1位 首吊り学園殺人事件


正直子どもの頃はそこまで好きな事件でもなかったと思う。
けど今読むとめちゃくちゃよく出来てる。

金田一を探偵役に選んだらすごすぎて「探偵選びに失敗したわ」みたいなこと言うパターンは正直何回もあるけど、ここまでがっつり金田一をミスリードしたのはすごい。

あと、登場人物が変なやつばっかりで、その村とか学校の気持ち悪い雰囲気を出すのはよくあるけど、この事件ではそれがしっかり伏線に繋がる。
親同伴で鉛筆削ってもらって、試験中に筆圧が高すぎて何本も鉛筆の芯を折ってて「集中できね〜」みたいなのも犯人の決め手になるし、金田一カンニングしてたバカがいなければ犯人もわからなかったと思う。

犯人のミスがほとんどなくて完成度の高い。ミスがあるとしたら朝顔と夕顔が違う花ってことを知らなかったくらいか。
関係ない人に見られて殺すみたいなヘマもしてない。(このパターンは被害者に同情してしまうので好きじゃない)

生徒と関係を持ったこと自体は良くはないかもしれないけど、互いに純粋な愛だったことが犯人の行動からも、死んでしまった彼の行動からもわかる。

絵の女の髪が伸びる、というホラーっぽい展開が彼の愛情を示す証拠になるというのもアツい。
生き残った犯人はだいたい「ありがとう…金田一くん…!」っていうけど、この「ありがとう」が1番良いと思う。
彼の思いをしっかり伝えてあげた金田一、ありがとう…。この犯人は更生して生きていけるんじゃないかと思わせるラストで感動する。

 

第2位 異人館村殺人事件
これだけで超大作映画できるやろ、みたいな内容。(トリックに関するパクリ問題とかは今回言及しません)
一番の魅力は犯人の生い立ちから最期だと思う。首吊り学園と違って、金田一は謎を解いたものの、その後も被害者を出してしまうし、犯人の予想外の強さに手も足も出ない。撃たれて入院するし。
これは明らかに犯人が主役の話。

犯人は母から殺人マシンとして育てられ、その執念で結局このストーリーのなかでは金田一、美雪、俵田刑事以外は全員死んでしまう。元凶の大麻畑も焼け、村人達の罪が全員の死によって償わされる。

金田一の犯人はほとんど自分自身の復讐のために生きているが、この犯人は自分自身の復讐ではなく、母からのある種洗脳のような感覚で生きる意味を刷り込まれている。この母親こわいよな…。

そんななかで若葉に対しては本当の愛情を感じてしまったところにわずかの人間味が見えるし、その若葉も利用されることをわかって殺人をおかした、ある種歪んだ純愛だ。
ただ、兜霧子だけは単純に被害者だと思うが、犯人にとっては村人の全員が死んで終わらせないといけなかったんだと思う。

 

第3位 悲恋湖殺人事件
復讐相手のを絞りきれないから全員殺してやろうという、金田一の事件の中でも特殊な犯人で関係ない人を多数殺したうえ、1番のターゲットを殺し損ね、同情の余地は全くない犯人。
「俺にとって蛍子の命は、お前ら100人の命よりずっと大切だったんだよ!」というセリフはある意味すごい気もする。

犯人はクソだけど、悲恋湖にこなかった橘川茂をわざわざ殺しに行く執念深さと被害者のふりをして容疑者をはずれるという機転もすごい。
死んだと思ってた人が犯人というのは読んでて単純にびっくりする展開で好き。
あと、魅力はエピローグの金田一と美雪の会話。美雪に対する金田一のベストアンサー。このときの金田一の主人公感がすごい。


第4位 墓場島殺人事件
怪しすぎて絶対犯人じゃないやろと思ったらお前が犯人やったんか…ってなった上に共犯でこんなん絶対わからんやろと思う。
被害者がクズすぎて犯人2人にも燃えてしまった村の人たちにも同情しかない。元凶のリーダー格の岩野が生きのびる理不尽さも金田一の魅力な気がする。
関係ないけど美雪が恋の旧字をさらっと書けるのすごすぎる。書けへんやろ普通。

あと、読み返して思ったけど犯人の彼氏づらしてた不動高校の男子生徒、ぜんぜん触れられてないけど1番可哀想じゃないですか?


第5位 金田一少年の決死行
金田一が捕まっていつきさんはじめ仲間に助けられながら真犯人を探すというワクワクするストーリー。
今はなきポケベルが出てくるところに時代を感じるけどラストの美雪が可愛いから許したい。iPhoneとかであんなことしたら問題やけど。

金田一の人の良さが前面に出てて、捕まるかもしれないのにドジな刑事を助けたり、美雪にケーキを買ってあげたり、「主人公感」がすごい。
あと、いつきさんも人脈がすごい。悲恋湖のときのキャラ何やってん。

犯人に対しては同情できず、娘の病気をなおすためとはいえ、関係ない人を散々殺してしまった。勝手に暗号のヒントにされて、協力してるうちに何もわからず殺されてしまった人たちのことを思うと辛い…。


【犯人すげえなランキング】
ストーリーとしては好きじゃなくても犯人すごいなって話もけっこうあるので言及します。


第1位 赤髭のサンタクロース(異人館ホテル殺人事件)
正直この話けっこう苦手で、無関係の佐木が死んでしまうところもやけど、とにかく後味が悪すぎる。
ただ、犯人は両親が死んで仲の良い妹と生き別れになったうえ、養父母ともうまくいかず、チンピラと付き合って麻薬中毒にされて脅されて自殺しようとして…
そこから他人の戸籍を乗っ取って整形して自力で薬物依存を克服して、東大に入って警察でキャリア組になるってすごすぎません…?
警察になってからも赤髭のサンタクロースのこともあと一歩のところまで追い詰めてるし、この人は復讐に生きなければもっとほかの人生もあったやろうなと思うと辛い。
金田一は、花江の思いを信じきれなかったことを責めてたけど、あの状況で信じろっていうのはあまりにも酷じゃないか。
これから犯人は何を思って生きていくのかと思うとキツい。この話マジでキツいな…


第2位 Mr.レッドラム(蝋人形館殺人事件)
犯人の苦労は「犯人たちの事件簿」で面白く書かれてるけど、冷静に考えたらすごい。
復讐するために一旦ミステリー作家になって安心しきるのを待つのに20年って…一旦ミステリー作家になったところでもうその世界で生きていく楽しさもあったはずやけどな…もう恋人のことだけを思って生きた20年やったんやろうな…
という時間のスパンもさることながら、オリジナル蝋人形用意してあれだけの設備を作るのすごい。絶対復讐とかせずにほかの方面で力を発揮したほうがよかった人。
しかも蝋人形に化けてる間にサウナみたいなところで塩が出るまで汗かくとか一歩間違えたら死んでるわ…


第3位 殺人鬼ジェイソン(悲恋湖殺人事件)
前述したので割愛。

 

第4位 七人目のミイラ(異人館村殺人事件)
前述したので割愛。

 

第5位 雪夜叉(雪夜叉伝説殺人事件)
女性1人で一夜にして氷橋作ったのが単純にすごい。

 

【名乗ってる名前かっこよすぎランキング】
第1位 放課後の魔術師(学園七不思議殺人事件)
言葉の語呂が良すぎる。声に出しても気持ち良いけど、漢字のバランスも良い。「放課後」って切なさとかノスタルジックな雰囲気もある言葉に「魔術師」をつけたらこんなにかつこよくなるん…?
犯人に対しては同情の余地なし。復讐でもなく、過去の罪の隠蔽であれだけ罪を重ねる弱さはある意味人間味があるのかもしれないけどやっぱりちょっとな…。

 

第2位 赤髭のサンタクロース(異人館ホテル殺人事件)
「サンタクロース」というワクワクする響きを、「赤髭」だけで壊すのがすごい。放課後の魔術師のときは、「魔術師」自体が力のある言葉だけど、「赤髭」はそこまで力のあるワードでもない。
元々サンタクロースは赤で、その髭が赤くなるだけでこんなに不穏になるのは発明レベルじゃないか。

 

第3位 亡霊兵士(墓場島殺人事件)
放課後×魔術師
赤髭×サンタクロース
みたいな遠い言葉ではなく、
亡霊と兵士という近い位置の言葉を組み合わせて不穏な雰囲気を出すのが良い。

 

あと今回書いてない事件もいろいろ言いたいことはある。
金田一のなかの理不尽さみたいなのは読み返すとやっぱりすごくて、黒死蝶殺人事件で「死ぬより生きることの方がずっとつらいこともあるのよ」という言葉は、ふつうは少年誌で出てくるような言葉じゃないと思う。(これも元凶が生きのびるパターンで、可愛い幼女も死ぬし全体的にかなり辛い話。)

首刈り武者にしても黒死蝶殺人事件の犯人の母にしても、母親の愛情が歪んだ形で現れるのも特徴だと思う。もちろん一番やばいのは異人館村殺人事件の母親)

あり得なさのなかに、妙なところにリアリティがあって、金田一少年の事件簿という独特の世界観になってると思う。

また機会があれば書きます。

 

追記

犯人に注目して書きました。

nabelab00.hatenablog.com

 

今回は金田一の今年か書いていませんが、普段は短歌をやっております。

nabelab00.thebase.in