【レポート】いろんな意味で歌会(2017/10/8開催分)
10月8日は「いろんな意味で歌会」を開催しました!
「いろんな意味で歌会」とは、カラオケ×歌会の超即詠企画!
他の人が歌っている間に、その曲から歌詞の単語を拾って詠むというものです。
自分が詠まない単語を使う練習にもなりますし、自分が歌う曲の歌詞をみんなに聞いてもらえる機会にもなる最高の企画です。
ここまで読んで、「あれ、このブログ、前に読んだっけな…」って思った方もいるでしょうが、違います。
前回のブログは9月28日に開催された「いろんな意味で歌会」のレポートで、今回は10月8日開催分のレポートです。
前回分レポートはこちら⬇︎
9月28日に久々に開催した「いろんな意味で歌会」が楽しすぎて、急遽再び開催した次第です。
前回の参加者はほとんど短歌を詠んだことのない方でした。
そういった方でも、この形式を使えば、歌詞(言葉)がたくさん流れてくることで、いわゆる「即詠」(即興で短歌を詠むこと)ができることは結構大きな発見でした。また、即興だからこそ逆にハードルが低いというのも大事な点だと思っています。
そして、今回の参加者は前回とは全員違う方で、「前から短歌を詠んでいる方」ばかりでした。それはそれでやっぱり楽しかったんですよね。
結局、初心者でも経験者でも楽しいのが「いろんな意味で歌会」なんですよ!もっと広めていきましょう。
ということで、今回も発表された短歌からそれぞれの自信作を送ってもらったので、掲載します。
※【作者】
短歌(元となった曲名/アーティスト名)
の順で掲載しています。
【なべとびすこ作】
なんとなく、夏生まれだと思ってた少女のやけに似合うマフラー(透明少女/NUMBER GIRL)
死してなお見世物になる化石たち博物館の壁は白くて(旬/椎名林檎)
予想とかもうやめようよ今だけを動く点P閃光(ひかり)を超えて
(閃光少女/東京事変)
この惑星(ほし)の網目模様(ネットワーク)をかいくぐり行方知れずになりたい夜だ
(GREAT DEVOTION/聖飢魔II)
木蓮の花を知らない。木蓮は「烈火の炎」の雑魚キャラのやつ(木蘭の涙/スターダストレビュー)
愛してる→テルミー→ルミナリエに行こう→神戸の街は明るいはずさ(ハッピー×2・ダンス/YASU)
【御殿山みなみ 作】
いつもいつも賞味期限の遠いものから買うくせに明日がつらい(光について/GRAPEVINE)
古紙置き場のジャンプとサンデーとマガジンはちゃんと仲良くできてましたか(メシア/Lyu:Lyu)
花籠を満たせ三つ葉のクローバー普通を愛でることのかがやき(木蘭の涙/スターライト・レビュー)
何一つ臆することはナイジェリアゆきの飛行機ぼくを乗せずに(鉄壁/女王蜂)
判決はいかれたモンスターペアレント千人連続面談の刑(うれしくって抱きあうよ/YUKI)
そのへんのおとこときみは純潔のマサラタウンにさよならバイバイ(Virginal lily/ELEGANS&tktt)
募金しろあいさつもしろ席ゆずれなどと悪魔が囁いてるし(GREAT DEVOTION/聖飢魔II)
これじゃだめなんだけドレミファ空になりたいもういいとすべてゆるしたい(空/音無小鳥)
【満島せしん 作】
空白をうめてほしくて積み上げる言葉遠く遠く空まで(青の栞/Galileo Galilei)
目の前に扉がふたつ AとBの選択肢しかないの?ほんとに?(拝啓、いつかの君へ/感覚ピエロ)
死ぬことよりもあなたの息や手触りが遠のいていくことが恐いよ(メシア/Lyu:Lyu)
少女たちは街に透けゆくきらきらとさざめきながらさざめきながら(透明少女/NUMBER GIRL)
野菜も水も愛もあなたもわたしには体を過ぎるだけのものです(明日からではなく/小谷美紗子)
きみが出て行った翌朝ガム踏んだ犬に噛まれた 万事快調(閃光少女/東京事変)
【いろせ 作】
敏感になればなるほどこの身体まひしていくの涙は出なくて (美しい名前/THE BACK HORN)
そばだてる生きているのを確かめるいのちとしての胸のささやき (木蘭の涙/スターダスト・レビュー)
人混みの「人」になってここはどこわたしはだあれ景色の一部 (フラワーガール/四条貴音)
なあパンダおまえだけはそのままの色で居てくれ白黒抱え (Your Voice(sings with 土岐麻子/中塚武)
六人の短歌でつなぐレインボー(一色足りないけどまあええやん) (空/音無小鳥)
【根本博基 作】
放課後の誓いは期間限定で四月の雨に溶けるのでした (Romantic Now/赤城みりあ)
にせものの思い出話ばかりして朝まで愛を偽り合った (痛いよ/清竜人)
花びらを飛び交わせろと指示したが演出班は加減が苦手 (フラワーガール/四条貴音)
カーテンを閉めた六畳 神様もだれも入ってきませんように (sayonara sayonara/KICK THE CAN CREW)
【九条しょーこ 作】
神さまの糸が切れたら終わりです今も十分終わっています(イト/クリープハイプ)
ささくれを気にしすぎてる心臓を打ち抜かれたのにきづけぬ母よ(糸/中島みゆき)
趣味ですか、泣くことですね。あくまでも趣味で、上手にできないけれど(愛をこめて花束を/superfly)
笑っていいよ泣いてもいいよ空っぽじゃないあざやかにきみも空色/(空/音無小鳥)
カラオケで歌われた曲リストはこちら
ちなみに私がこの日詠んだ短歌は全部で28首でした。
他の方は40首近い方も。
こんだけ量産できることってなかなか無いと思います。楽しいですよ。本当に。