ここ3ヶ月のイベントレポートと雑記
4月1日の全力日和を機に、一旦活動減速期間に入っておりました。
依頼されたイベントやコラボイベントは行ったものの、完全な自主企画は行わないまま丸3ヶ月がたちました。
ゆっくり休んだので、おかげさまで古畑任三郎シリーズをまとめてレンタルしたり、全35巻もある7SEEDS(※最近完結した最高のサバイバル少女漫画)という漫画を5回くらい読み返したり、漫画アプリでパステル家族(※仲良し家族と友達がゲームしたり遊園地に行ったり帰省するだけで感動したり笑える最高の日常漫画)を一気読みしたりできました。
ということで久々に動き出そうと思っています。
その前に、この3ヶ月でやってきたこともレポートしておこうと思います。
★母校の大学で留学生に向けて短歌ワークショップ
母校の大学には留学生が集う場所があり、そこでワークショップを行いました。
普段のワークショップでは、最初に話すのは「短歌とは?」を聞いて、「五・七・五」や「季語がある」というような俳句や川柳と短歌を混合している方のためにまず誤解を解いて「短歌は五・七・五・七・七のリズムが基本で、季語は要りませんよ〜」という話から入ることが多いです。
ただ、留学生相手になると、「五・七・五・七・七」の「数え方」を先に伝える必要があります。
日本語はひとつの文字に母音がひとつ付くのが基本ですが、他の国の言葉はそうとは限りません。なので、基本は「ひらがな1文字=1音」だけど「ちゃ・ちゅ・ちょ」は2文字で1音、みたいなところも、かなり丁寧に説明しないといけませんでした。
それから有名な短歌を紹介し、最後にみんなで「短歌カードゲーム ミソヒトサジ」で遊びました。教授も含めて楽しく遊んでいただけました。
★「なう&ひあコラボ企画」
アートの“イマ×ココ”を体験するワークショップを行っている「なう&ひあ」さんとコラボ企画を行いました。なう&ひあさんでは雑誌を使った「コラージュ」をよく行っているので、この日は雑誌の文字部分を拾って「短歌コラージュ」を作りました。
くら寿司がもはや"天使"の決戦場すごい死刑をさらにください
ミソジトサジ自体がコラージュのように「組み合わせ」による面白さがあるということで実現した企画でしたが、非常に楽しかったです。
雑誌から言葉を拾うことで、いつもは使わない言葉を短歌に入れられるのもいつもと違う脳を使えて良いですね。
★みんなのサマーセミナー 「カードゲームで短歌を遊ぼう」
「みんなのサマーセミナー」とは、2日間だけ尼崎市内の学校を借りきって、まちの人がセンセイになり、生徒にもなる、学校ごっこを楽しむイベントです。(https://samasemi.jimdo.com/)
ここでも「短歌カードゲーム ミソヒトサジ」で遊びました!
50分という限られた時間でしたが、ミソヒトサジの「うたいちもんめ」を2戦と、余った時間で「詩歌タイムトライアル」で川柳も作りました。
ミソヒトサジは取扱説明書にはルールが6つあるのですが、ひとつめに載っている「うたいちもんめ」(手札と場札または山札のカードを交換して短歌を作るゲーム)がよく遊ばれていますが、他にも楽しい遊び方がありますので、色々遊んでみてください。
★その他参加したイベント
・いくつかボードゲーム会に参加しました。
ミソヒトサジがいわゆる「ワードゲーム」と呼ばれる部類なので、これまではワードゲームを勧められることが多かったんですが、最近はいろんなゲームをするようにしています。
面白かったのが「ヒューゴ」
運の要素も強いゲームですが、子どもでも分かりやすい簡潔な内容で、ボードゲーム初心者の友達なんかと遊びたくなるゲームでした。
あと、最近のお気に入りは「似顔絵探偵」です。
探偵と証言者に分かれ、証言者は犯人の顔を数秒で覚え、鼻や目などの特徴を説明し、探偵はその証言をもとに似顔絵を作成し、犯人を探すゲームです。
輪郭などの形なども、ジェスチャーなら一発でわかりますが、ゲームではジェスチャー禁止。それをうまく言葉で伝えるのは、表現力UPにも役立ちそうです。
「◯◯って俳優、どんな顔やっけ?」という話になった時、スマートフォンでググったら一発の時代。ですが、「変わった顔の人」とか「目力がすごい人」とか、自分の言葉で説明するのって、本当は大事なことなんだと思います。
・陸奥賢さん考案の「歌垣風呂」に参加しました。
歌垣風呂は銭湯で男女が壁越しに歌を詠み合い、声の調子や歌の内容だけでカップルの相手を決める婚活パーティー的なものです。
行ってみると、普段から短歌を詠んでいる人はほとんどいなくて、婚活に全力をかけているという感じでもなく、銭湯という場で短歌を使ってゆるっと繋がれる場でした。
よく、短歌のワークショップをやってます、って言うと「短歌を詠んでいない人に短歌を詠んでもらうのってハードル高くないですか?」って言われるんですが、「歌垣風呂」にはそのハードルがいい意味で全くなかったように思います。
壁越しで本人の顔が見えないからなのか、一応目的が「男女の出会い」という、短歌の良さ以外のところにあるからなのか…。
なぜかはわかりませんが、こんな風に短歌を詠んでいない人が気軽に短歌を詠めるイベントは理想的だなーと感じました。
作った短歌(お題が出て即興で詠みます)
・柔肌になれないけれど鮫肌や鰐肌じゃない私はだれだ(お題「肌」)
・バスケ部の名残のももの筋肉を愛してくれる男でしょうか(お題「太もも」)
・虫武 一俊さん歌集「羽虫群」の批評会に参加しました
短歌の批評会に行くのは初めてでした。
これまでいくつか歌集を読んできましたが、好きな歌に付箋を貼って、そこだけ繰り返し読むようなことが多くて、連作単位、歌集単位の読み方ってあんまりできてなかったように思いました。
また、短歌全体に対しても、ゲストの穂村さんが「短歌界はダメさを競い合っている」とか「でも実際は高学歴の人が多い」とか、冗談っぽく言ってましたが、共感したり納得することも多かったです。
・「もしも短歌がつくれたら」に行きました
「もしも短歌がつくれたら」はコワーキングスペース往来で毎月行われている牛隆佑さんのワークショップです。これまでも何度か参加しています。
http://nabelab00.hatenablog.com/entry/2016/09/25/105531
作った短歌だけ載せておきます。
・チェーンソー似合わなそうな人だった鉛筆の先が丸まっていて
・目を閉じているときのほうが自由だなB'zがおかゆを食べている夢
・THE不倫する系女が不倫して無罪のような顔をしている
・何にでも消毒液をかけながらアンパンマンに憧れている
以上です。
この3ヶ月、自分で企画したり、何かを制作したりしなかった分、いろんなところに参加者として行けて勉強になりました。
また、7月26日には朝日新聞関西版「やってみなはれ」コーナーに掲載されました。
※会員登録で全文読めます。
こうしてみるとそんなに休憩期間という感じでもなかった気もしますが、そろそろ企画を始めていこうと思います。
まずは9月2日、東京で歌会があります。
東京の方は是非ご参加ください〜