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なべとびすこのなすべきこと

やってみたいをやってみる人がウルトラマルチメディアクリエイターを目指すためのブログ。

ワークショップ「もしも短歌が作れたら」で作った小説と短歌

牛隆佑さんが毎月行っている短歌のワークショップ「もしも短歌が作れたら」で作った小説の冒頭と短歌を載せてみます。

改良の余地はありますが、即興のわりには良いものができたかなと思ってUPしてみます。

ワークショップではお題を引いて小説の冒頭を書きます(その前に短歌とは、の説明も少しあります)。

 

そして、その小説のフレーズを抜き出したりしながら短歌を作っていきます。

お題は「砂漠」と「鬼」

ということで、まず即興で作った小説↓

 

 

来年は砂漠で死ぬ。だから今年は南極で死ね、と言われた。山中は人の心を持っていないのだろうか。まるで鬼だ。毎年9月9日、僕は死ぬ。これで14回目だ。毎年1回の死と引き換えに、1年間の生を授かる。与えられた生は無敵で、銃で撃たれようと崖から落とされようと、僕は死なない。毎年1回は死んで、別の身体に生まれ変わる。赤子からやり直すのではなく、他人の魂に乗り移る感じだ。乗り移れば性格も変わるし、性別が変わることもある。新しい身体と心で1年を過ごしてから、毎年恒例の死を迎える。
ただ、南極で死ぬためには、9月9日の数日前には東京を出発しなければならない。寒さ対策も必要だ。1年間付き合ったこの身体で過ごす残り少ない日々を、南極への移動時間に使うなど馬鹿げている。
砂漠なら鳥取で済むが、南極だとそうはいかない。
「南極は勘弁してくれ。東京とは言わなくても、静岡くらいで死なせてほしい」と僕は言った。山中は鼻で笑う。
「死に場所を選べるなんて、お前いつからそんなにえらくなったんだ? ほとんどの人間は死に場所を選べない。命日を選べるだけ、お前は幸せなんだよ。」
そういうわけで、今年は南極で死ぬ。15年前に付き合っていた彼女の命日に、南極で死ぬ。

 

 

 

これを元に短歌を形成していきます。出てきたフレーズとかをどんどん取り出して、定型に収まるように改変していきます。

できた短歌はこちら↓

 

命日を選べるならば元日に 桑田の指図でみんなお祝い

 

砂漠なら鳥取で済むっていうか東京も砂漠だしどこでも砂漠

 

新しい身体で過ごす1日の終わりに無理に飲む缶ビール

 

一回の死と引き換えに授かった生かと思うほどの満月

 

死に場所を決めちゃいけない法律のせいでトイレで死んじゃった人

 

 

 

こういう感じです。作るのも、他の人の小説や短歌を見るのも楽しいのでぜひみなさん牛さんのワークショップに行ってみてください。