なべとびすこのなすべきこと

やってみたいをやってみよう。短歌を中心にいろんなことをやっている歌人のブログ。

文学フリマのことやミソヒトサジのこと

お久しぶりの更新となります。

いろいろやってたのにブログにおこせず、申し訳ありません。

この夏、何をやっていたかと言いますと、9月18日の文学フリマ大阪にて、YUTRICKのブースを出店するため、入稿作業に追われていました。

YUTRICKブースでは以下の作品を出品しました。

☆YUTRICK展作品集(冊子)
☆文フリ記念ネプリ「文雄割拠」(無料頒布)
☆短歌/俳句/川柳トートバッグ
☆31SCREEN e.p
☆短歌カードゲーム「ミソヒトサジ」
☆深川青歌集「BLUE RULE」

 

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以上の作品、委託販売できるお店を探しています。
「このお店置けそう!」とか、逆にお店の方から「置かせてください!」という声があれば良いなあと思いつつ、少しずつ営業をかけていきたいと思っています。

文学フリマでは本当にたくさんの方とお会いして、知ってる人にも知らない人にもたくさん買っていただきました。
音楽コラボの31SCREENやカードゲームのミソヒトサジは短歌を知らない層にも届いたと思うし、逆に短歌を求めてる人は作品集や青さんの歌集を買ってくれたような気がします。
嬉しいですね。

この中でなんといっても1番時間がかかったのが、短歌カードゲーム「ミソヒトサジ」。
すでにTwitter上で話題になっておりますが、改めて概要を説明させていただきます。

「ミソヒトサジ」は、5文字の言葉と7文字の言葉が書かれたカードを使って遊ぶカードゲームです。

☆特徴1
遊び方は無限大!

ひとつのゲームを買う、というよりは、トランプのようにたくさんの遊び方ができる、ひとつのパッケージと捉えていただけると嬉しいです。

現在初版の取扱説明書に掲載されているルールは3つ。これから少しずつ増やして行こうと思っています。

詳しいルールや動画も随時UPするのでお待ちください。

うたいちもんめ
句ミーティング
付句バトル
など

☆特徴2
無地カードでカスタマイズが可能!

ミソヒトサジは200枚入り。
5文字のカード(ゴローカード)、7文字のカード(ナナコカード)はそれぞれ100枚ですが、内20枚は、言葉の書かれていない無地カードとなっております。

カードはペンで書き込める素材なので、ペンや鉛筆、フリクションなどで好きな言葉を書くことができ、ポイントも自分で決めることができます。

なので、身内だけでウケる単語を入れるもよし、季語を入れて俳句でも遊べる仕様にするのもよし、です。好きに遊んでください。

発売1週間、短歌を知らない人にも広がっています。
Twitterで爆裂エゴサーチをかましていると、短歌を一首じゃなくて一句と数えたりしている人もよく見るけど、「間違ってますよ!」とか言うんじゃなくて、そういう人にもちゃんと広がってることを喜びたい。
最初は遊びでもいいから、短歌に触れる1つのきっかけになってくれれば嬉しいです。
そのうちの一人がいつか、カードの言葉だけじゃ足りなくなって、無地カードも使い切って、自分の言葉で短歌を作り出したときが本当の始まりだと思います。

これまでもいろんなところで言っていますが、私が初めて歌集を買った場所はハルカトミユキのライブの物販で、いわゆる本屋じゃないところで短歌を買ったんですよね。
だからこそ今も短歌のフォーマットに囚われすぎずに活動してると思ってます。

ライブハウスで歌集を手に取ったように、ボードゲームショップで短歌のカードゲームを買ったっていいと思う。カードゲームをきっかけに短歌を始めたっていいと思う。

私がやってる色んなことって、場合によってはふざけてるように見えてるかもしれないけど、根本はずっと一緒で、「辛いときに短歌が必要な人が絶対いて、その人に短歌を届けたい」ってことなんです。
でも、本当に辛いときは、新しい趣味なんて始める余裕なんか無かったりするから、そのときのために短歌に一度触れておいてもらいたいんですよね。
誰にも言えないことを吐き出せるのが短歌の良さやと思うし、短い言葉に濃縮することで自分の心の本質を見つめられるのが短歌やと思います。
最近私はあんまり短歌を詠めてなかったりしたけど、今回カードゲームを作って色んな人が遊んでるのを見たら、そういうことを思い出しました。

文学フリマに来ない層に、本屋に来ない層に、どこまて短歌を届けられるか。それが自分が今、1番やりたいことなのかなあと思っています。