なべとびすこのなすべきこと

やってみたいをやってみよう。短歌を中心にいろんなことをやっている歌人のブログ。

第3回葉ねサイファー 奇跡みたいな夜やった

昨日は中崎町のイケてる本屋、葉ね文庫で第3回目の葉ねサイファーでした。

 

http://hanebunko.com


サイファーは集まった人たちで輪になって音楽を流し、ラップしながら雑談するやつです。

 

第2回がかなり盛況だったことに甘えて告知を怠った結果、ラップやる側が私とひつじのあゆみさんだけ…という事態になりました。


見学者はちらほらいたので、序盤はずっと「勇気出してこっち側来てくださいよ〜」という内容をずっと言ってました。


ひつあゆさんが言ってたけど、前回6人でやったことを2人でやるとなると労働力が3倍なんですよね。

あと人数がいればどんどん話題が繋がっていくところが2人やと厳しかったり、見てる人おらんかったら2人でも楽しいと思うんですけど、一応見られてるしな〜みたいな感じでちょっと焦ってました。


あと、わりとしつこく呼びかけてたのは、「ほんまはサイファーやりたいけど恥ずかしい…」って人がおるんちゃうかなっていう予想があったからでした。


そもそも私も「サイファーやってみたい!」と思ってから数年経って、去年の秋にようやく初サイファーやったんで、同じ人おるんちゃうかなって思ってたんです。

 

雑談みたいなもの、とは言えども、音楽流れてるなかで即興で言葉を乗せるってめちゃくちゃハードル高いじゃないですか。

言葉に詰まったらどうしようとか、ちゃんと韻踏めるかなとか、リズムに乗れるかな、話題に乗っかれるかな、てか見学の人おるやんどうしよ〜とかもう書ききれんくらい死ぬほど不安じゃないですか。


というか前にも書いたことあるけど、「はじめて」っていうのは基本的に不安だらけじゃないですか。


「やってみたい」って気持ちが、不安に負けてしまうのは仕方ないんですけど、それを「仕方ない」で済ませられるタイプなら問題ないんですが、家帰って風呂とか入りながら、


「てな今日人数少なかったし、入ってみても良かったんちゃうかな…あ〜次回は入ろう」

 

って思ったとして、次回はもしかしたらめちゃくちゃ人数増えたりして「あ〜これは無理!前回入っとけばよかった〜!」ってなるかもしれんじゃないですか。


サイファーに関わらず、そういう類の後悔をこれまで何回もしてきたような気がして、私はそういうときに「一緒にやろう」って言われたかった人でした。


自分から行く勇気はなくて、言われたから仕方なく…みたいな体裁なら入れる、みたいなタイプでした。

でもそうやって誘われることは少なくて、誘われないから何もできないまま、後悔を重ねて生きてきた気がします。


だから最初のほうわりと強引に見学の方を煽ってましたが、あそこまで煽ったら「仕方ないな〜」という顔をしやすいかなっていう意図でした(感じ悪く見えてたらすみません)。


そうやって煽り続けた結果、見学におった人が入ってきてくれて、ちょっと感動しました。

そしてもう1人新たに増えて、4人になって、ラップの内容も広がるようになってきて、どんどん新しい話題が出てきて楽しくなっていきました。


DragonAshRIZE家系図言うだけで終わったりする小節もあって、その辺含めて楽しかったです。


そのあと遅れて1人入ってきて、もう人見学から増えてきて、みたいな感じで、6人中4人が昨日が人生で初サイファー。


これめちゃくちゃ感動的じゃないですか。奇跡すぎる。


人前で即興でラップする勇気を振り絞ってくれた人が4人もおるとか最高すぎるじゃないですか。


そんな初心者だらけのサイファーを見守ってくださった見学の方にも感謝してますし、閉店後に無償でお店を開けてくれてる店長の池上さんにも本当にありがとうございますという気持ちです。


あと、見てた人の中で「くっそ〜やっぱり入ればよかったな〜」っていう人がいたら、今後またやるので、いつか入ってきてください。


短歌を始めた時も、歌会行ったことないのに自分で歌会を企画して、そのとき来てた人のなかで今も短歌やってる人がいてめちゃくちゃ感動してるから、サイファーでも数年後そういう感動があるかもと思うと、ちょっとだけ未来が明るく思えますね。


今年になっていろんなことが散々で、いろんな気力を失ってたんですが、昨日、本当に楽しかったです。


ありがとうございました。

 

そして昨日も言ったけど、私の好きなラッパーはZORNです。ZORNを聴いてください。


https://youtu.be/SfEd0PA_rYI