【レポート】いろんな意味で歌会(2019/1/27)
1月27日、窪下恵さんとみちかさんと「いろんな意味で歌会」を行いました。
「いろんな意味で歌会」とは、カラオケ×歌会の超即詠企画!
他の人が歌っている間に、その曲から歌詞の単語を拾って詠むというものです。
自分が詠まない単語を使う練習にもなりますし、自分が歌う曲の歌詞をみんなに聞いてもらえる機会にもなる最高の企画です。
今回も発表された短歌からそれぞれの自信作を送ってもらったので、掲載します。
【みちかさん作】
コンビニの期間限定商品を買い食いするよなお安い娯楽(2 Da future/ZORN)
ベンチには痕ばかりが残ってて僕と君とは幽霊になる(雲と幽霊/ヨルシカ)
ふさげない傷を無視してふざけてる僕の血小板はダメな子(ハートに火をつけて/9mm Parabellum Bullet)
真っ白な渡す予定ない花束を組んでるときが一番幸福(シャルル/バルーン)
手遊びの癖を知る人ができてからもう出なくなった僕のその癖(Home Alone/カネコアヤノ)
かぐたびにあなたの胸に帰るようまじないみたいなレモンの匂い(Lemon/米津玄師)
あの夏になくなったデパートの屋上で回転木馬は回るよ回る(あのデパート/日食なつ子)
丁寧に圧縮袋に詰めてある日が落ちる頃まで待ってて(愛を伝えたいだとか/あいみょん)
【窪下恵さん作】
明日のため何かをただすことつみかさね蒼い日々から濃い藍となる(蒼き日々/plenty)
届けたいことばばっかりつめこんで君に届くよう折った飛行機(みなと/スピッツ)
この街は不思議をひそめ生きている 知ったとき少し光ったりする(街/堂本剛)
うずくまる僕を見てる僕の視線からかばうように立つ君の背中(有心論/RADWIMPS)
全身で喜びを感じるために今はとりあえずバイバイするよ(a Day in Our Life/嵐)
【なべとびすこ作】
人生をドブに捨てたい遊園地愉快な場所に似合いたかった(かわE/ヤバイTシャツ屋さん)
幽霊になる前に見た走馬灯キャストにギャラを払えず浮かぶ(雲と幽霊/ヨルシカ)
人々の隙間をつなげて作る海サカナは話さず君だけを待つ(みなと/スピッツ)
花束は他者(だれか)のためのものばっか自分のために祈らせてくれ(シャルル/バルーン)
下請けの作家が書いた筋書きを黒く潰して遠く遠くへ(スパイダー/スピッツ)
白と黄がいびつに混じる目玉焼き正しい形を探してる間に(愛を伝えたいだとか/あいみょん)
交点は動き続けてさわれない卵の殻のように逃げ行く(Step and Go/嵐)
以上です。
カラオケのセットリストはこちら。(途中で歌を詠まずに、歌詞に注目して聞いたりしていたので、詠んでいない曲もあります)