webで見れる好きな対談
前々から言うてますけど、「対談」が好きなんですよね。
もちろん、こういう対談の本を読むことも多いです。
↓『穂村弘の、こんなところで』
今回は、せっかくなんで、webですぐ読める記事のなかで、好きな対談をまとめてみました。(数年前のやつも多いです)
そもそも、対談って良いなあと思い始めたきっかけがこの記事。
穂村弘×ハルカ(ハルカトミユキ)
もともと私は穂村さんファンで、そこからハルカトミユキを知ったんですが、ハルカトミユキにハマりかけてるくらいでこの記事を読んで、より引き込まれました。
穂村さんが言っている内容は、エッセイなどでもよく出ている話ではありますが、ハルカさんも穂村さんのエッセイは全部読破しているので、その辺の良さをしっかり受け止めて進んでいる感じですね。
ハルカ:31文字に無理やり収めてる感じでしょうか。31文字なんですけど、31文字だけじゃないんですよね。何も説明していないのに、書かれている言葉以上のことが書いてあるように読めたんですよ。「これは私にとって小説や散文詩を読むよりも面白い」と思って、そこからいろんな歌集を読むようになりました。
↑の対談が掲載されているCINRA netは好きでよく見ているのですが、好きな対談が多いです。
対談の良いところは、対談相手に興味を持つきっかけになるところ。
ハルカトミユキにハマった私は、この対談も読んで、きのこ帝国を聴くようになりました。
ハルカ(ハルカトミユキ)×佐藤(きのこ帝国)
ハルカさん→穂村さんのような、憧れの人と話すような対談のパターンも好きですが、こういう同世代で感覚の近そうな人の対談も好きです。
同世代同士のパターンで言うと、もう圧倒的に一番好きなのがこれ。
大塚愛って、「さくらんぼ」で売れて(デビュー曲ではない)、そのあとも「Happy Days」とか「SMILY」とか「ふレンジャー」とか明るい曲も多いし、もちろんしっとり系の曲も良い曲多いんですけど(「プラネタリウム」とか「黒毛和牛上塩タン焼680円」とか)、やっぱり「さくらんぼ」のイメージで明るい人やと思ってたんですよ。
で、安藤裕子は逆にちょっと影もありつつ不思議なイメージじゃないですか?
このインタビュー見たら度肝抜かれたんですよね。
--大塚さんは安藤さんにどんな印象を?
大塚 愛:小鳥と話せそうだなぁ。
一同:(笑)
大塚 愛:フィーリング的なものを大事にしながら生きている感じだから、絶対に私のことを心の底からキライだろうなって……
安藤裕子:この人、ネガティブなんですよ(笑)!大塚 愛:いや、私はキライなタイプのど真ん中にいたと思う。
安藤裕子:小鳥と話せる優しい人がそんな風に思う?
大塚 愛:「何あれ? 歌じゃなくない?」って思われていたんだろうなって。
安藤裕子:被害妄想が激しすぎる(笑)。
大塚 愛:「大塚 愛、可愛い」なんて「可愛いのレベルがめっちゃ低いな、チープだな」と思ってイラっとする(笑)。
--そこでどんな会話をするんですか?
大塚 愛:文句が多い。
めっちゃ暗いやん…
どういう気持ちで「わーたしさくらんぼー!」「もう一回!!」とか言ってたんやろう…
でも、安藤裕子が言ってるように、裏では体調悪そうにしてても、ステージ上では全く見せないっていうところで、この人すごいな、プロなんやな、って思いました。
もともと安藤裕子のTwitterフォローしててたまたま見つけた記事やったけど、知ってるつもりになった大塚愛のイメージが180度変わって、ほんまに読んでよかったと思いました。
憧れの人との対談、同世代対談とかはわかりやすいけど、「コンセプトヤバイな」って対談も良いですよね。一番好きなコンセプトはこれ。
タイトルが
the pillows山中×バカリズム 顔が似る二人は、内面も似てるのか?
いや、顔似てるだけで対談組むのすげえなって。
これOKやったら、三浦大知×伊沢拓司とかいけるやろ…やってくれよ…!
山中:基本的に俺、「誰かと対談したい」って思うことがあんまりないんだけど、升野さん(バカリズム)だけはどうしてもお会いしたくて。というのは……升野さんはいまいちピンとこないと思うんですけど、the pillowsの界隈では、僕と升野さんの顔がすごく似てるという話になっていて……。
バカリズム:あ、それ、僕も言われたことあります(笑)。
山中:やっぱりありますか(笑)。で、ツーショットでも撮れたら、俺としては相当嬉しいなと(笑)。
こういう軽い動機から始まったものの、売れない時代が長かったという共通点とか、山中さわおっぽい「オルタナ」ってテーマもでてきて楽しめました。
あと、これ一番最高やなって思ったのが。
―山中さんは、そういうこだわりって何かありますか?
山中:俺の場合はMCとかかな。若いバンドとかで、誰かのフォーマットをそのままやってるパターンってよくあるじゃないですか。「今日はこんなにたくさん集まってくれてありがとう。最後までよろしく!」とか「のってるかーい!」とか。あれにすごく違和感があって。もちろん、ちゃんと心がこもっているなら「集まってくれてありがとう」でいいと思うけど、それほど思ってもないのにテンプレートとして言っているから、気持ち悪いんだよね。何にせよ自分の言葉で言おうっていうのは、若い頃からあったかな。
後輩のバンドとかで、「MC何も考えてなかったです」とかステージ上で言ってるのを観ると、「そのくだりいらないよ!」って思う。
山中:ホントいらない。絶対MCやること決まっているのに、しゃべりだす寸前に独り言のように、「ああ、今日、何も言うこと考えてないな」って言って、そのあと本当に何も考えてないクオリティーのMCをやったら、「バカじゃないの? 考えろよ!」って思う(笑)。ステージ上でサボっていいことなんか一個もないのに、MCを考えないとか、何をやってんだって思うんだよね。
これ、ライブ行ったことある人わかると思うんですけど、
山中さわおのMCってめちゃくちゃ面白いですからね。
「久しぶりじゃないか」「元気だったかい?」「俺元気」っていう挨拶から始まるっていう定番のやつ含め、毎回MCめちゃくちゃちゃんとやるんですよね。オチまでちゃんとあるしふつうに面白いんで、説得力ありますね。
LITTLE×細川貴英
あと、そもそも私が「韻」に興味持ったのは、この対談のおかげです。これも、LITTLEのTwitterフォローしてたらたまたま見つけて、面白かったからこの細川さんのブログチェックしてて、書籍にたどり着きました。
この本読んでなかったら、ラップやりたいなあとか、いろいろ聴いてみたいなあとかなかったと思うので、きっかけになった対談には感謝してます。
憧れの人との対談パターン、これも好きでした。
峯田のファンで、ずっとメールで愚痴を送っていた大森靖子のことを覚えてたっていうのも感動的で、なんかすごいなあって。
──峯田さんが当時の大森さんに「歌ってみれば」とアドバイスしたわけじゃないんですよね?
峯田 言ってないと思う。でもいつもけっこう長いメールだったから、これを歌詞みたいにして歌えばいいのになっていうのは思ってたかな。
──峯田さんはアーティストとしての大森さんの存在を知ったのはいつですか?
峯田 誰かに聞いたんだよね。大森靖子っていう名前のミュージシャンがいて、面白いんだよって。いつだっけな。けっこう前に聞いて「大森靖子ってあの、俺にメールくれてた人かな?」と思って。
──名前を覚えてたんですね。
峯田 うん。だっていつもメールのタイトル「大森靖子」だったから。
あと、やっぱり他ジャンルの対談は面白いんですよね。
穂村さん(短歌)とぼくのりりっくのぼうよみ(ミュージシャン)で、年代とかも違うんですけど、だからこそ短歌の定型の話とか韻の話とかも出てきて面白いと思いました。
「キニキリームキロッキ」の話なんかも、穂村さんのインタビューとかでは定番の話題ですけど、そういうのテッパンの話題って、他ジャンルでも結局ウケるから、なんか改めて読めて嬉しい、みたいなのありますよね。
個人的にこのあたりも面白かったですね。
穂村:もしTwitterが31文字だったら、日本中がみんなそれでツイートするわけだから、歌人だらけになったはずですね(笑)。俳句の人たちは17文字に設定したかったでしょう。でも、Twitterの文字数が適していて、あの長さで連続的にネタを書ける人っていうのも存在する。メディアができたことで才能が顕在化する。
ちょっと本当はまだ他もあるんですけど、一旦この辺にしときます。
【レポート】いろんな意味で歌会(2019/1/27)
1月27日、窪下恵さんとみちかさんと「いろんな意味で歌会」を行いました。
「いろんな意味で歌会」とは、カラオケ×歌会の超即詠企画!
他の人が歌っている間に、その曲から歌詞の単語を拾って詠むというものです。
自分が詠まない単語を使う練習にもなりますし、自分が歌う曲の歌詞をみんなに聞いてもらえる機会にもなる最高の企画です。
今回も発表された短歌からそれぞれの自信作を送ってもらったので、掲載します。
【みちかさん作】
コンビニの期間限定商品を買い食いするよなお安い娯楽(2 Da future/ZORN)
ベンチには痕ばかりが残ってて僕と君とは幽霊になる(雲と幽霊/ヨルシカ)
ふさげない傷を無視してふざけてる僕の血小板はダメな子(ハートに火をつけて/9mm Parabellum Bullet)
真っ白な渡す予定ない花束を組んでるときが一番幸福(シャルル/バルーン)
手遊びの癖を知る人ができてからもう出なくなった僕のその癖(Home Alone/カネコアヤノ)
かぐたびにあなたの胸に帰るようまじないみたいなレモンの匂い(Lemon/米津玄師)
あの夏になくなったデパートの屋上で回転木馬は回るよ回る(あのデパート/日食なつ子)
丁寧に圧縮袋に詰めてある日が落ちる頃まで待ってて(愛を伝えたいだとか/あいみょん)
【窪下恵さん作】
明日のため何かをただすことつみかさね蒼い日々から濃い藍となる(蒼き日々/plenty)
届けたいことばばっかりつめこんで君に届くよう折った飛行機(みなと/スピッツ)
この街は不思議をひそめ生きている 知ったとき少し光ったりする(街/堂本剛)
うずくまる僕を見てる僕の視線からかばうように立つ君の背中(有心論/RADWIMPS)
全身で喜びを感じるために今はとりあえずバイバイするよ(a Day in Our Life/嵐)
【なべとびすこ作】
人生をドブに捨てたい遊園地愉快な場所に似合いたかった(かわE/ヤバイTシャツ屋さん)
幽霊になる前に見た走馬灯キャストにギャラを払えず浮かぶ(雲と幽霊/ヨルシカ)
人々の隙間をつなげて作る海サカナは話さず君だけを待つ(みなと/スピッツ)
花束は他者(だれか)のためのものばっか自分のために祈らせてくれ(シャルル/バルーン)
下請けの作家が書いた筋書きを黒く潰して遠く遠くへ(スパイダー/スピッツ)
白と黄がいびつに混じる目玉焼き正しい形を探してる間に(愛を伝えたいだとか/あいみょん)
交点は動き続けてさわれない卵の殻のように逃げ行く(Step and Go/嵐)
以上です。
カラオケのセットリストはこちら。(途中で歌を詠まずに、歌詞に注目して聞いたりしていたので、詠んでいない曲もあります)
湘南乃風の睡蓮花ぐらいのテンションで短歌詠みたい
今日は「いろんな意味で歌会」でした 。
こちらのレポートはまた書くとして、途中で前にやった「基本的にはふつうにカラオケに行くけどがっつり歌詞の内容に言及する会」もやってみました。
それで、何歌おうかな〜と思ったときにとっさに浮かんだのがこれでした。
この曲、いろんな意味でマジですごいと思うんですよね。
出だしは、ちょっと曲調も静かな和風っぽい感じではじまって、
睡蓮の花のように 朝日に向け今日も歌う
睡蓮の花のように この思い水面に光る
まあいい感じの歌詞なんですよね。逆に、サビだけなんとなく知っててカラオケ入れた人、「あれ?間違って入れたかな」と思うくらいですよ。
それが急に
上がりまくる季節が来た
ヤバくなれるのは誰…
早々に雲行きが急に怪しくなって参りました!
ヤバくなれるのは誰かな〜???!!!!
と思ったところで
俺! 俺! 俺! 俺! Ole! Ole!
俺! 俺! 俺! 俺! Ole! Ole!
耳だけで聞いててもわからないかもしれませんが、カラオケでこの字面見ると、めちゃくちゃギアがあがった感じがするんですよね。
曲の感じもあがってきて、このテンションのままサビに突入します!!!
Ah 真夏の Jamboree レゲエ<砂浜<< Big Wave!!
レゲエ<砂浜<< Big Wave!!
見習いたい、効果的な「<(小なり)」使い方。
レゲエも良いし、砂浜も良いけど、何よりもBig Wave!! やぞ!!という強い意思を感じますね。
そしてこの曲の代名詞とも言える
「濡れたまんまでイッちゃって!!!」
「濡れたまんまでイッちゃって!!!」
カギ括弧を用いてるのも良いですね。ここで全員で声を出せよ、というメッセージも感じますし、最後のびっくりマークを贅沢に3つ使ってるところも良いですね。
そして、このパワーワードで、最大限にあがったテンションのままコールアンドレスポンスに突入…!
夏だぜ(Yeah!!) 夏風(Fuu!!) 夏晴れ(Yeah!!) 夏バテ(Boo↓↓)
夏だぜ(Yeah!!) 夏風(Fuu!!) 夏晴れ(Yeah!!) 夏バテ(Boo↓↓)
ポイントは、あげて、あげて、あげて、下げる(落とす)というところですね。
ここでも「↓↓」という視覚的にわかりやすい記号を用いているのもポイント。
(「夏だぜ」「夏風」「夏晴れ」「夏バテ」は韻を踏んでいます)
ここで2番に入るのですが、
黄色いバス越え江ノ島方面 スゲエ混み合ってる
ひまわり色した空への冒険 手取りあって
ここは「スゲエ混み合ってる」ってことが良いですよね。なんかわざわざ歌詞で言及しなさそうな情景でありつつ、
「スゲエ混み合ってる」=みんな江ノ島(夏の海、Big Wave)へ向かっているという、夏の盛り上がりと期待がわかりますね。
「ひまわり色した空への冒険」という詩的な表現も飛び出します。(リズムが7・7なので下の句にしたい)
空はふつう青いもので例えることが多いと思うんですが、おそらく彼らの思っている夏の空はとても眩しく、明るく、輝いているようなものなのかもしれませんね。
そしてソロパートが続きますが、
そんな気分で(Yeah!!) 巨大(Yeah!!)
フランクフルトを頬張りながら
ここ、「巨大」って書いてるんですけど、ルビが振ってるんですよ。
なんて読むと思いますか?
巨大(ぶってぇ)
でかそ〜!! オリジナリティのあるルビ〜!!
そして、1番と同じくアゲアゲのサビ(Ah 真夏の Jamboree レゲエ<砂浜<< Big Wave!!〜)を終え…
突然降り出した雨 ベッドで涙浮かべ
小せぇ声で「なんで俺だけ…」
待ち受けにしている写メ 変顔で思わず吹き出して
泣き言なんて言えるか「馬鹿やろうが! 寂しくなんかねぇ!!」
「雨」「浮かべ」「だけ」「写メ」など細く韻を踏みつつ、弱音とつよがりという内面的な部分を見せていきます。
そして3度目のサビ(Ah 真夏の Jamboree レゲエ<砂浜<< Big Wave!!〜)を終え、曲調がまた変わります。(この曲、曲調めっちゃ変わる)
夏の日差しが眩しすぎて 本当の笑顔見えなくなって
空を見上げることも忘れ 地面向いて足踏みしてるんじゃねぇ!
約束された明日なんてねぇ!! 当たり前なんて思ってるんじゃねぇ!!!
朝が迎えに来る幸せ 睡蓮とともに…
自分のことを鼓舞するような「じゃねぇ」の繰り返し、そしてここでも「!」がどんどん増えていくことで、視覚的に、感情の昂りを表現しています。
サビの「夏バテ(Boo↓↓)」のとこでも思ったんですが、「夏の日差しが眩しすぎて 本当の笑顔見えなくなって」というところとか、夏の「悪いところ」をちゃんと書いてるのもよくないですか?
そして、最初に出てきた「睡蓮」というワードが出てきて、また曲調が変わり、序盤の歌詞に戻ります。
Ah 人生という旅に出た俺たちには 後戻りはない
いつの日にか あの睡蓮の花のように
今まで流した涙の泉の上咲かせ
ここでも睡蓮が登場します。
この曲はあまりのサビのハイテンションっぷりに惑わされて、とりあえずテンション高い明るい曲、と思われているかもしれないんですが、
これまでの歌詞で、「なんで俺だけ…」「夏バテ(Boo↓↓)」「夏の日差しが眩しすぎて 本当の笑顔見えなくなって」など、悩みやネガティブな要因もしっかり描かれてるんですよ。
歌詞の序盤で出てきた睡蓮は
睡蓮の花のように 朝日に向け今日も歌う
睡蓮の花のように この思い水面に光る
という内容だったんですが、
あの睡蓮の花のように
今まで流した涙の泉の上咲かせ
というところで、この曲の歌詞に挿入されていた「涙」がなければ、睡蓮の花は咲かない、悲しみを乗り越えて咲いていけ!!という強いメッセージがわかります。
そして再度曲調が変わり
また始まった 真っ裸で 走り出した Season 夏は好きか?
このあとのコールアンドレスポンスなんですが
Uh〜Hi!Hi!
ためてから上げるパターン。これ声に出すとめっちゃ楽しいのでみんなも声に出してくださいね。
あと、ここも、いきなり「Hi!Hi!」じゃなくて「Uh〜」があることで、悲しみや悩みを超えて咲く睡蓮、というモチーフとあっていて良いですよね。
曲も大詰め。ここでも、
出会って 泣いて 笑って 泣いて
笑って 泣いて 笑って 泣いて
これまでの、あげてさげてというパターンをここでも使っています。
あと、ここも「笑って」で終わるんじゃなくて「泣いて」で終わるんですよ。だって泣かないと睡蓮咲かないんで。
最後にまた
「濡れたまんまでイッちゃって!!!」
で終わりです。このぐらいのテンションで短歌詠んだら何かが変わる気がしますね。
刑事モノのドラマ、最終回直前あたりに「警察の闇」を安易に出すのやめてくれ
だいぶ前にやった連ドラ座談会って企画(今期のドラマの復習と来期のドラマの予習をやろうね、みたいな企画)がありまして、その時からもう何回も言ってるんですけど
「1話完結の刑事モノって最初楽しく見てても最終回近くなると『警察の闇』出してくるのほんま萎えるんですよね…」
そして、そう言った直後に見ていたドラマ「シグナル」(坂口健太郎主演)もそうなってしまったんですよね。
警察の闇パターンとは、「刑事モノ(または弁護士モノ)で一話完結で楽しく見てたところに、最終回直前の盛り上がりのために警察の闇を出してくるパターン」のことです。
前からよくある展開やな〜とは思ってたけど、あまりに多すぎませんか。
警察と政治家が癒着して、アホな息子の卑劣な犯罪をもみ消し、それに気づいた主人公が怒り、主人公の上司がなだめて、怒りがおさまらない主人公が一矢報いるために頑張るのもうよくないですか。
そして、私の考える「警察の闇」黄金パターンは
・主人公は真実の追求に異常なこだわりがある変人
(過去に冤罪事件に家族等が巻き込まれたなどのバックグラウンドをほのめかし視聴者を惹きつける)
・基本的に一話完結だったのに、最終回直前あたりから長期の事件へ
(後半の展開を盛り上げるため)
・その長期の事件が主人公の過去(冤罪事件)と関わりがある
(主人公のバックグラウンドを明確にするため)
・過去の事件の犯人はだいたい警察や政治家などの公的機関の偉いさんのバカ息子で、警察と政治家がタッグを組んでもみ消し
・真実を突き止めようとして干された(または殺された)ジャーナリストが手がかりを握っている
・ジャーナリストが生きている場合はボロボロの家に住みがち
・過去の冤罪に関わっていた人物が、過去の事件を蒸し返されるのを防ぐため、最終回直前の新たな事件にももちろん絡んで圧力をかけてくる
・なんやかんやで今回の事件も昔の事件も真実がわかる
(最終回なので)
・めでたしめでたし…に見えて、まだ闇は終わってなかった!!
(いつでも続編ができるように)
みたいなやつ多すぎません??
この黄金パターンじゃなくても、とりあえず、最終回が近づいたら「組織の闇」出しとけ!!みたいなんが嫌なんですよ…
いつもの1話完結のもうちょっと長めのやつやっててくれたら良いんですよ…。
いや、この「警察の闇」パターンが、なんかメッセージ性があったらいいんですけど、たぶんやけど、
とりあえず最終回に向けて盛り上げたいだけでしょ?!
って思うんですよね。
って言いながら、私ここ数年観た中でかなり好きな映画がこれなんですけど
「日本で一番悪い奴ら」
柔道特別訓練隊員として警察に入った諸星は、20代後半になって現場に配属されるが、叩き上げの刑事たちの前では右往左往するのみ。警察組織に認められる唯一の方法―それは【点数】を稼ぐこと。あらゆる罪状が点数別にカテゴライズされ、熾烈な競争に勝利した者だけが認められ、生き残る。そのためには汚物に飛び込み、“S(エス)(=スパイ)”を見つけだせば、優先的に情報が手に入る。こうして諸星を慕って集まった3人のS(エス)たちとの狂喜と波乱に満ちた四半世紀が始まる。
いや、ガチの警察の闇。
でもこれ、実際に起きた事件なんですよね。
しかも、単に実際の事件を通して警察の闇を暴く!
というよりは、
純粋がゆえに、明らかに間違った方向に進んでしまう主人公の生き方、みたいなところに焦点が当たってるのが好きなんですよね。
主人公は最終的にめちゃくちゃ悪いことをしてるけど、それまでの過程がわかるから憎みきれないというか。
安易な警察の闇パターンって、そういうのなくないですか?
今期のドラマも「トレース」「イノセンス」見て、
で、でたーw 今回も警察の闇パターン奴〜!
という突如懐かしのネットスラングを使いたくなるくらいの気持ちになりました。
私が好きなドラマランキング2位がこれも弁護士モノの「リーガルハイ」(一期)なんですが、リーガルハイって最後の大きい話が、実際日本で起きてるような原発問題とかにも絡みそうなやつだったじゃないですか。
しかも、組織の闇だけじゃなく、村人たちの意識の甘さとかにも注目してて、なんかちゃんと「人間」が描かれてた気がするんですよね。
(見たのだいぶ前なんで、敵側の描かれ方は曖昧ですが)
警察の闇パターンって、その闇の周辺の人物の人間性があんまり見えないんですよね。
やらかしてるバカ息子のバックグラウンドも、それをかばう闇の人物のバックグラウンドもあんまりわからんまま、とりあえず「悪い奴」って感じ。
もちろん世の中にはサイコパスと呼ばれる人たちもいるし、すべての犯罪の背景にきちんとした理由があるか正直わからんけど、なんかただのストーリーを盛り上げる「駒」っぽいのが嫌なんですよね。
あと、関係ないんですけど、
「少年漫画、少女漫画の主人公またはその仲間の内ひとり、だいたい最終回直前に教師目指し出すのやめてくれ」
って話もいつか書きます。
【直近の告知】
【レポート】俺の!歌会!!@東京
先日、東京に行った時に、 「俺の!歌会!!」を開催しました。
「俺の!歌会!!」は、「人が詠んだ歌をまるで自分が詠んだ歌かのように紹介して、魅力を語る歌会」です。
全員の短歌を匿名で回収してシャッフルしてそれぞれ一首引く
→引いた歌を「人が詠んだ歌をまるで自分が詠んだ歌かのように紹介して、魅力を語る
という流れです。
私を含めて8名で開催しました。
まずは 全員の短歌をご紹介します。
サウザンドアイランドドレッシングを言うときのどのドを省くのもかわいそう/中本速
飲み会で素面のきみのまわりには箸袋製の鶴ばかりいる/荒地識
ボトルレターにあらゆるパスワードをいれて僕がのっとられるまでの日々/はね
平成が終わる時間にこの世から消えるところを猫は見ていた/アサヒ
定型文(テンプレート)だらけの式場 君だけがドレスを着てても紛れもなく君/なべとびすこ
ドラえもんになっていました兄さんが逮捕された三月十九日午後二時は/真壁カナ
ありがとう とりあえず言う ありがとう 呪いを解(ほど)く呪文のように/大島 健志
スリジャヤワルダナプラコッテって10回言うときおいしそう 5度目のナプの口でしたキス/平出奔
以上、8首でした。
破調の短歌、挑戦的な内容の短歌が多いのが印象的でした。
せっかく歌会でいろんな人の意見も聞けるので、いろいろ挑戦したくなりますよね〜という話もありました。
また、「自分の短歌じゃない短歌を、自分の短歌のように紹介する」という設定のため、何を言っても状況がある程度面白いので、和やかな雰囲気になりやすいのもポイントです。
時間が余ったので、「短歌DJ」も行いました。
「短歌DJ」は歌集を使ってかんたんにできる遊びです。
通常は歌集を用意して行うのですが、なぜかほとんど全員が歌集を持参していたので、できてしまいました。
こちらも楽しいので、歌人同士で遊ぶ時はぜひやってみてください。
【告知】1/27(日)「いろんな意味で歌会」開催!
1/27(日)「いろんな意味で歌会」をやります!
「いろんな意味で歌会」とは、カラオケ×歌会の超即詠企画!
他の人が歌っている間に、その曲から歌詞の単語を拾って詠むというものです。
自分が詠まない単語を使う練習にもなりますし、自分が歌う曲の歌詞をみんなに聞いてもらえる機会にもなる最高の企画です。
また、もしも短歌がうまく詠めなくても、最悪カラオケは楽しめるので気が楽ですね!
日 時:2019/1/27(日)13:00〜
参加費:約1000円(カラオケ昼料金)
お申し込みはTwitter@nabelab00 または、メール(nabelab00@gmail.com)まで参加希望の旨をお伝えください。
また、これまでの「いろんな意味で歌会」のレポートを載せておきますので、チェックしてみてください!
【今後の予定】
はたらく学校「国語」 OL歌人に学ぶ!「短歌づくりで知る自分のシゴト観」
なべとびすこが講師として登壇します!
日 時:2019/2/20(水)18:30〜20:00
参加費:無料
会 場:OSAKAしごとフィールド
詳細⬇︎
ゲームマーケット2019大阪
鍋ラボブースとして出店します!
日 時:2019年3月10日(日) 10時~17時
会 場:インテックス大阪
よろしくお願いします!
スマートフォンに依存してるのでiPhoneのスクリーンタイムを導入しました
歌人のなべとびすこです。
たまに、「短歌やってます」と言うと「渋いっすね〜」みたいなことを言われるんですが、私はスマートフォンがめちゃくちゃ好きなんですよね。
スマートフォンめちゃくちゃ好きって意外と言う機会ないけど、最高ですよね。
意味ないけどコンビニが好き HA HA HA HA
って言ってんのめちゃくちゃ好きなんですけど、私は「意味ないけどiPhoneが好き HA HA HA HA」ですわ。
方向音痴なので(方向音痴ともうまく付き合わせてくれよ - なべとびすこのなすべきこと)、マップのコンパス機能がなければこんなにいろんなところに出掛けられてないし、
Twitterのおかげで短歌とかボードゲーム とかいろんな人と絡めて楽しいし、美味しいお店とか簡単レシピとか有益な情報も多いし、
Instagramで好きなブランドの新作チェックできるし、好きなアーティストの可愛い写真見れるし、
Facebookで友達の近況わかるし、面白いイベント情報も流れてくるし、
YouTubeもQuizKnockのおかげでいろんなこと学べてるし、MCバトル見ながらテンション上げれるし、適当にオススメされる曲のなかで良いの見つけられるし、
お料理アプリなかったら料理始めてないし、
おもしろブログ読んで笑えるし、共感できるし、タメになるし、
Apple Musicでいろんなアーティストの曲聴けるし、
あ〜〜スマートフォンって最高〜〜!!!!
って思ってるのは事実なんですけど、その最高な部分以外にも、余計な時間を使い過ぎてるなと思っていて、先に書いたのは本当にスマートフォンで出来る良いことばっかりで、でもそんなことだけに時間使ってるわけじゃなくて、
どうでも良いのに視聴率ランキング見たり、何回も同じ記事読んだり、boketeとか永遠に見たり、そんなんはまだ良いほうで、Twitterで炎上してる内容(そんなに興味がない)のついて経緯を調べたり、タレント(そんなに興味がない)のWikipedia熟読したり、ほんまかどうかわからんタレントのゴシップ情報(そんなに興味がない)読んだり、
そんなに興味がないことに時間を奪われて私は何をやってるんやって話ですよ。
とはいえ、興味がないと思ってたタレントのWikipediaを見て、
女優の波瑠のデビュー作が「だからワタシを座らせて。 通勤電車で座る技術!」っていうのおもろすぎやし、「背中からケーブルが生えてしまったことに最初は戸惑うものの、天地を逆転させたセットで激しく弾き踊りながら、天井はおろか外にまで飛び出していくという女子生徒を演じた」ってどういうこと?!って思ったり(参照→波瑠 - Wikipedia)、
蒼井優って身長160センチもあんの?! 藤木直人ってボーリングがうまいことは知ってたけど、ルービックキューブもめっちゃ速く揃えられるんや〜!!って思ったり、
炎上案件を調べてこういう言い方をすると誤解を招いて炎上するから気をつけないとな…って思ったり、ネットの情報だけじゃ真実はわからんからなんでも鵜呑みにしてたらあかんよな〜と自分を戒めたり、メリットはあるんですよね……
って思おうとしてたんですよ。
メリット以上にデメリット(時間の無駄)があることから目を背けるために。
だいたい藤木直人がルービックキューブを速く揃えられることを知ったからと言ってそれはメリットなんか?
藤木直人クイズに出るかもしれんけどウチが藤木直人クイズに答える場面とか無くない?てか「藤木直人クイズ」って何?! 雑談で藤木直人の話題になったら言えるかもしれんけど。
ウチは一般的に無駄と言われることを無駄と思わずにやりたいってずっと思ってきたけど、なんかベクトルが違うというか、簡単に言うとスマートフォンに時間割きすぎってことなんですよね。
もちろん、スマートフォン使ってこういう文章の下書きしたり、To Doアプリでタスク管理したりはしたいけど……
と思ってたら、iPhoneには「スクリーンタイム」ってやつがありまして、自分が何時間スマートフォンを見てるか、どのアプリに時間使ってるかがわかるようになってるんですよ。
それで、自分でiPhoneを使う時間の設定を決められます。
1日に2時間まで、みたいな感じで。
しかも、アプリによって制限をはずせるので、たとえばメモ機能は短歌詠むのに使うからOK、地図アプリも方向音痴やからOK、ToDoアプリもOK…みたいな感じで選んでいきます。
自分で決めた制限を超えたら
って感じで、暗くなったアプリは使えなくなるんですね。
完全に使えなくなるわけじゃなくて、
みたいな感じで、毎回聞かれるんですよ。
これがめんどくさいから使うのやめるんですよね。
あと、曜日ごとに時間の設定もできるので、平日は1時間やけど土日は2時間とか、この時間帯は見ない、みたいなのも決められるので、寝る前には見ないようにする、とかもできます。
これを導入して1週間、けっこうスマートフォンを見る時間は順調に減ってきています。(と言いつつ毎日制限時間は超えている)
あと、前までは「寝るまであと30分か〜」みたいなときに、30分ならなんもできんからだらだらスマートフォン見てたんですけど、30分ならちょっとでも本読も、とか、録画したバラエティ1個見よ、とか、書きかけのブログちゃんと書ことか、これまで失われていた選択肢が出てきて良いですね。
失われていたというか、自ら失ってたんですけどね。
ということで今年はたくさん本を読んだり映画を観たりしようと思います。
っていうところまで書いてたんですが、この「制限時間を超えました」を見るのも慣れてきて、「今日は制限を無視」を押す罪悪感が消えてきたのがわかります…。
ということで私のスマートフォン依存は全く解決してはないんですけど、iPhoneの方はスクリーンタイム使ってみると良いと思います。