なべとびすこのなすべきこと

やってみたいをやってみよう。短歌を中心にいろんなことをやっている歌人のブログ。

2018年の振り返りと2019年の目標

あけましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いします。

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昨年は、なべとびすことして、関西では超有名番組のちちんぷいぷいで紹介していただいたり大好きなQuizKnockさんにミソヒトサジや漢々楽々を紹介していただいたりwithnews でインタビューを掲載していただいたりと、嬉しいことの多い1年でした。


系統樹ごろく漢々楽々という新作ボードゲームを2つ制作したり、はじめての歌集も発売し、CDを作ったり、ラップのイベントに出たり、天野慶さん、篠田くらげさんとアポロ短歌堂として、短歌の冊子の制作も行い、葉ね文庫でサイファーも主催しました。

 


短歌のワークショップ依頼を受けることも増えてきて、昨年に引き続き母校に授業に行ったり、今年もいくつか依頼をいただきました。

短歌を始めてからいろいろ続けてきたことが、少しずつ形になってきた1年でした。

 


でもまだまだやりたいことが多すぎるんですよね。

やりたいことが多すぎて、短歌を詠んだり、短歌を読んだり、短歌を勉強する時間が他の人に比べてまだまだ足りてなくて反省もしていて、やっぱり初心者向けとはいえ人に短歌を教えるなら、もっと短歌のことを知らなければいけないし、もっと勉強したいし、もっと上手くなって魅力的な歌を詠みたいと思っています。

 

そして、ちちんぷいぷいのインタビューでも聞かれたんですが、私の「目標」は「短歌に興味のない人を振り向かせる」ことです。はじめたころからあんまり変わってません。

そのためにミソヒトサジを作ったり、ワークショップしたりしてきました。

ボードゲームとかラップとかブログとかカラオケ系のイベントとか、「もうそれ短歌関係ないやん」みたいなことも言われ続けてきたけど、なべとびすこが何かやって一度も短歌の話が出ないことなんて絶対にないから、結局短歌のことを知ってもらうような流れにしているつもりです。

なべとびすこがいろんなことをやっててそのなかに短歌があるんじゃなくて、なべとびすこの中心は短歌にあって、それに付随するいろんなことをやってると思ってもらえるようにしないとなあと思います。ずっとそうやってきたつもりやけど、そうは見えてないみたいなので。


私なんかが短歌のことを必死になって伝えなくても、

短歌のことを知ろうと思えば、入門書もたくさんあるし、良い歌集もたくさん出ているし、ネットでもSNSでも短歌を発信する人もたくさんいて、地域差はあるけど歌会もたくさんあります。

でも、短歌のことを知らない人も常にたくさんいて、そのために短歌の入り口っていうのはいろんな場所にあって良いと思っています。


入門書、歌集、SNS、インターネット、うたの日、結社、学生短歌界、新聞、テレビ、雑誌、フリーペーパー、ZINE、歌会、ワークショップ、ネットプリント…まだまだなんか抜けてるものもありそうなくらい、

どこから短歌を知って、どこで発信していくのかは人によって違うと思います。

 
だから、短歌をやってても短歌のなかで知らない世界は多々あると思うし、これまで狭い世界でやってきた私は、今後はちゃんと知らない世界を知っていきたいと思います。

 
ということで今年の目標は、「短歌のwebメディア」を作ることです。

「短歌のすみっこを伝える」をテーマにできれば良いなと思います。

「短歌のすみっこ」がどこかは人によるけど、パズルをすみっこから埋め始める感じで、ちょっとずつ短歌のことを知っていけるメディアにできれば良いなあと思っています。


私だけでは大したことはできないので、いろんな方に協力していただきながら、少しでも多くの情報を伝えていけたらと思っています。


年末あたりから徐々に水面下で動き出していて、4月には発信し始めたいなと思っています。

今年はそれをメインにしていきたいです。ワークショップ等の依頼はいつでもお待ちしております。


また、新年一発目の嬉しいお知らせです。


ABCラジオ「橋詰優子の劇場に行こう!」(毎週土曜日18~19時) 


1/5(土)の放送で、出演者5人がミソヒトサジを使って短歌を作ってくださるそうです。オンエアから1週間以内ならradikoで聴けるそうですが、予定のない方はぜひリアルタイムでお聞きください。


本年もよろしくお願いします。

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創作してる人みんな読んでくれ『ブルーピリオド』

本屋で久々に漫画をジャケ買いしました。

作者も知らんかったし前情報もなくて、でも「このマンガがすごい!2019」に選ばれてるらしいので、私が知らなかっただけかもしれません。

本当にたまたま見かけて買ったのが『ブルーピリオド』というマンガでした。

試し読みの冊子もあったので、ちょっと読んでみてまずは1巻だけ買って、読み終わってすぐにもう一回本屋に行って2巻と3巻を買いに行きました、4巻はたぶん来月くらい。

 

成績優秀でコミュニケーション能力も高いヤンキーが、絵を描く喜びに目覚めて美大を目指す、というストーリーなんですが、絵以外にも何かしら創作やってたら響くであろうセリフやエピソードが多くてめちゃくちゃ良いです…。

 

主人公はコミュニケーション能力は高いけど、周りに合わせる能力に長けすぎていて、自分が何を好きかとかどう感じているかではなく、周りのノリにうまく合わせてきたキャラクター。
でも、その主人公が、絵を通して「生まれて初めてちゃんと人と会話できた」と感じる場面が1話目にあります。

 

私は「短歌」をやっていますが、なにかを伝えるためにいろんな工夫をして、歌会とかで評をもらったときに、「伝わった」ことがわかって感動したことが何回もあります。
正しく伝えることだけが短歌の魅力ではないと思うし、おそらく絵でもそうなんですけど、ただの会話以上に何かを伝えるために工夫を凝らすのが創作なんだと改めて思いました。

 

また、主人公は絵を描くことで

絵を描くようになって 見えていたはずの景色が今までよりはっきり見えるようになった

 

かっこいいもんは世界に無限にある
俺がそれに気づけなかっただけなんだ


というふうに、これまで見ていた世界が変わって見える感覚を何度も抱くんですが、これも創作のメリットですよね。


私の場合、短歌は小さな発見がネタになるから、細かいことにちゃんと気付けるようになった気がしています。

あと、主人公が、ライバル視してる人に自分の絵に対してひどいことを言われたとき、

 

俺の絵にもっと説得力があったら
あんなこと言われなかった

 

と思う場面があるんですが、今後私も短歌のことで人に何か言われたらそういうふうに思って原動力にしたいなと思いましたね…なかなかこうは思えないでしょうけど。

 

好きなことをやるって
いつでも楽しいって意味じゃないよ


という言葉も、創作で悩んでいる方には刺さると思います。

 

漫画の中では、絵画のテクニック(遠近法や構図、色環の話など)についてもたくさん触れられていたり、鑑賞の仕方についてのエピソードもあります。

 

行き詰まっているときに、技法を身につけて前に進んだり、他の作品を見ることでヒントを得たりしながらどんどん上手くなる主人公を見ていると、自分は詠むだけじゃなくてもっとたくさん短歌の技法も知りたいし、多くの短歌を読みたいし、短歌について話したりしたいなと思って非常にモチベーションが上がっています

 

。2018年ももうすぐ終わりですが、これからも頑張っていきたいですね。

 

方向音痴ともうまく付き合わせてくれよ

自分は負のスペックを搭載しすぎている気がして、肩こり、近眼(しかも円錐角膜)、アトピー、花粉症、そばアレルギー、末端冷え性、不器用、天パ、ものすごい毛量、不器用とかまあいろいろあって、かつて書店でアルバイトをしていた頃に先輩から「生きてるだけで褒めてあげたい」とか言われたこともあるくらいなんですけど。

 

そういう負のスペックの中で一番困ってるもの、それが方向音痴ってことなんですよね。

私は短歌をやっていて、たまにTwitterなんかでは、歌人は方向音痴とか、歌人は免許持ってない(またはペーパードライバー)とか、それゆえ歌人は歌会の開始に遅刻してしまうというようなことがまことしやかに呟かれていたりするわけです。

 

もちろん歌人でも方向音痴じゃない人もいるし、まあ基本的には偏見というかネタみたいなもんだと思います。松岡修造が海外にいくと気温が下がるくらいのやつだと思います。

 

でももしかしたら、超有名歌人穂村弘さんの最初のエッセイが『世界音痴』なのも関係あるんですかね。

(※この本自体で書かれているのは、「世界」に対する自分自身の違和感みたいなもので、方向音痴エッセイではない。) 

本筋とは関係ないけどこのエッセイ、私が人生で好きな本ランキング作るなら多分トップ3入るやつなので強引に紹介したんで読んでほしいですけどね。

 

それで、方向音痴の話で、私がどのくらい方向音痴かというと、基本的に店に入るとどっちから来たかが全くわからなくなるとか、三国無双やってたら地図が読めなくて大将のとこにいけなかったとか(スプラトゥーンでも同じことになった)、分かれ道が1つしかないクリスタ長堀の中で迷子になったとか(

フロアガイド | クリスタ長堀)、就活では迷うことを前提にめちゃくちゃ早く行ったのにそれでも遅刻したことがあるとか、枚挙にいとまがないってこういう時に使うんですねってくらい方向音痴エピソードがいろいろあるわけですね。

 

先述した通り私は本屋でアルバイトをしてたんですけど、「巻くだけダイエット」とか「記録するだけで痩せる!」みたいな「○○するだけダイエット」的な本や、「○○すれば〜〜はうまくいく」とか、ダイエット、睡眠、健康とかいろんな方面のそういう解決法が載った本っていうのは毎日毎日見てたんですよ。 

 

こういうやつね ↓

 

こんだけいろんな本があるのに、方向音痴を解決する本が売ってないのってなんなんですか? 逆に方向音痴を解決する本あったらめっちゃ売れるんじゃ? 

そんなことを言うと「もう方向音痴は治されへんってことじゃ?」みたいなことを言うやつがいるんですけど、世の中には治せないものに対しても本があるんですよ。

 

それは「○○とうまく付き合う」っていうやつです。

 

 ↓こういうやつね

 

 

「方向音痴とうまく付き合う」って、それすら本屋で見たことないけど、方向音痴の人って方向音痴というだけで散々時間を無駄に使ってるでしょ? 「ロスタイムライフ」ってドラマありましたけど、ウチのロスタイムライフはこれまで道に迷って使ってきた何百時間や、道に迷うことを想定してめっちゃ早く行ったのに案外簡単で無駄に余った数時間ですよ。

そしてロスタイムライフは最終回の大泉洋のやつが最高に良いから見るべき。

ロス:タイム:ライフ Life in additionaltime [DVD]

 

子供の頃から方向音痴だったから、ずっと自分の目の前に矢印が浮かべばいいのにとお思ってて、iPhoneのマップのコンパス機能を教えてもらったときは「時代がウチに追いついた」って思ったけど、そのコンパス機能だってたまにバグるし、フェスの会場やデパートの屋内とか、紙の地図に頼らざるをえない場面もまだ存在する。

 

止むを得ず人に道を訊かないといけない場面もあって、そんな時に「〜をに進むと」とか言われると「はぁ?!」ってなる。重度の方向音痴の体内には東西南北の概念なんてなくて、あるのは前と後ろと右と左でしかないんですよ。

あと、神戸の人は「〜を山側に進むと」とか「海側に進むと」とか言いよるんですよ!どこの方向音痴が山と海を意識しながら街を歩いとんねん、もう一回言うけど方向音痴の私にあるのは前と後ろと右と左でしかないんですよ。

家の中にいてもどっちが北かはわからんけど、「あんたの部屋は北枕やから」って言われたことがあるから、私の部屋がある方向が北なんだと情報としてはわかっているけど、どちらかというと、「私の部屋がある方向」っていうのは、北と言うよりは「私の部屋がある方向」でしかないんですよ。

 

しかもいま私の目の前にある「右」は、右を向いた時に「前」じゃないですか? たまに方向音痴の人は紙の地図をぐるぐる回すって言うけど、あれと同じ感じで、私たちの右や左は毎回毎回まわり続けているんですよ。

 

あと、これは方向音痴だからわからないんですが、

例えば、大阪駅から三ノ宮駅はJRで30分なんですけど、大阪駅から京都駅もJRで30分なんです。それは情報として知っています。何回も乗り換え案内で見ていますからね。でも、だからと言って大阪と三ノ宮と京都の位置関係ってわからなくないですか?

 

大阪駅(私がいるところ)を同心円状として、そこから30分で三ノ宮にもいけるし京都駅にもいけるけど、そこに位置関係なんてものは存在しなくて、あるのは大阪駅から30分で三ノ宮にもいけるし京都駅にもいけるという事実だけなんですよ。

 

常に自分が円の中心にいて、そこからの距離でしかないんですよ。私が寝てる間に三ノ宮と京都の位置を神様が入れ替えても多分私は気づかないし、私と同レベルの方向音痴たちは気づかないでしょう。

 

あと、方向音痴の人って結局「空間認識能力が低い」ってことらしいんですが、この空間認識能力が高いとバスケットのシュートが入りやすいって「あひるの空」1巻で千秋先輩が言ってたんですが、方向音痴=バスケのシュートも入らないってことだと思うんですよね。 

もっといえば、方向音痴の人って、UFOキャッチャーも下手ですよね? 取れた試しがなくないですか? さらにいうと、方向音痴の人って、数学の展開図の問題苦手じゃないですか? このサイコロを組み立てたらどこの点とくっつくとかわからなくないですか? こんなんわかってどうすんねんって思ったけど、あれって方向音痴かどうかを確かめるためなんですか? 方向音痴の魔女裁判なんですか?

 

方向音痴じゃない友達に、「なんかそういう訓練した?」って聞いたら、ディアゴスティーニの組み立てるやつとかプラモデル作ってたとかいう子が多くて、私も子どもの頃にプラモデル作ってりゃこんなことにはならんかったんか? って思うと悔しさしかないですよ。 

 

しかもここまで書いてアレなんですけど、 方向音痴が治る本、マジでなんでないねんと思ってダメ元で検索したら……

 

『地図をグルグル回しても 全然わからない人の 方向オンチ矯正読本』

 

いや、あるんかい。

 

【告知】ミソヒトサジ大会開催!

今日は「西陣ベースメント」というイベントでワークショップを3つ開催しました!

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短歌のワークショップを行うことが徐々に増えてきましたが、それ以上の内容を目指したくて、今回はいろいろはじめてのワークも取り入れてやらせていただきました。

どれも本当に楽しくて、ほかの場所でもぜひやりたいなと思いました。

 

そして、12月2日!

貝塚ボードゲーム屋、ファミーリエさん(@familie_kaiduka )でミソヒトサジ大会を開催させていただくことになりました!

 

12/2(日)13:00〜で、料金はプレイ料金のみです。(大会の前後で遊んだらその分の料金は発生しますが、ミソヒトサジ以外もぜひ遊んでほしいところ…!)


料金やアクセスはこちらでご確認ください→
https://kingkongbrody1977.wixsite.com/familie/

 

ミソヒトサジ大会という名前ですが、バトルをする、というよりはミソヒトサジのほかの遊び方も楽しんだり、一応歌人の私が全ての短歌をほめまくったり、短歌についても少し教えたりしながら、ミソヒトサジ三昧な時間になればと思っています。

 

興味のある方は是非ご参加ください!予約はファミーリエさんに直接ご連絡お願いします。

2018年最後の方の予定

2018年も残りわずかですが、今後の私の予定です。

 

11/17(土)西陣ベースメント TRIAL CLASS 「国語の教室」@旧西陣小学校

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1時間目 短歌ワークショップ
2時間目 言葉のトレーニング with LITTLE FORESTさん
3時間目 ボードゲームで「伝える」トレーニングwith ルイージ店長、こっぺさん(from 鍋ラボ)

各教室、参加費を300円いただきます。
できれば事前にご予約(nabelab00@gmai.com)ください。(飛び込み参加もOK)

アクセスは↓

kyoto-machisen.jp

 

 

11/25(日)文学フリマ東京 出店

アポロ短歌堂(篠田くらげさん、天野慶さんとの共同出展)


新作冊子、歌集『ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる』、短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉、短歌×音楽CD「NoisyCity e.p.」、短歌楽曲ダウンロードポストカード「31SCREEN e.p.」を販売します。


通販で取り扱っている商品もありますが、すべて通販より少しお安く販売します。

 

12/1(土)短歌ワークショップ @ 心斎橋 エリアベンチャーズ


エリアベンチャーズさんで3度目の短歌ワークショップです。

毎回内容をブラッシュアップしているので、かなり良い内容になっております。少しお高め(3500円)ですが、参加費に短歌カードゲームミソヒトサジ定食の商品代が入っております。

(すでにミソヒトサジを持っている方は2500円で参加できます。)
こちらも参加される方は事前にメールにてご予約(nabelab00@gmai.com)ください。

 

 

12/2(日)ミソヒトサジ大会 @ 貝塚 ファミーリエ

 

 

文フリ東京では、アポロ短歌堂として新作の短歌冊子をお持ちします。

 

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題して「Apollo31(アポロサーティーワン)」
A4フルカラー、20ページの冊子です。

なべとびすこは全ページのデザインと、企画を2つ担当しています。

 

元号が「短歌」に決定し、短歌が大ブームになっている2019年のパラレルワールドという設定で発行される冊子となっております。

この冊子はQRコードで音楽を聴けるようになっています。
作曲、編曲はgaze//he's meさんに、歌は岡本タクヤさんにお願いしました。
gaze//he's meさんはこれまでも私の音楽コラボを全て担当していただいていて、先日も「ヘイセイ」という、短歌と平成に関するめちゃくちゃかっこ良い楽曲を公開していました。

 

イラストは文車雨さん、天野美雨さんに担当していただきました。

また表紙は新刊発売が決定した歌人の鈴掛真さん!
短歌にハマった頃から一方的にファンで、いつかコラボしたいと思っていたのですが、天野さんのおかげで今回表紙に起用させていただくことができました。

鈴掛さんは先日クラウドファンディング短歌のリリックビデオを公開していました。

とにかくたくさんの人に協力してもらってできた冊子です。東京文フリ以降もなんらかの形で売っていきますが、東京の方はぜひこの機会にいち早くゲットしてください!

関西では1月の文学フリマ京都で発売する予定です。

 

残りの2018年も全力で駆け抜けますので、ぜひよろしくお願いします!

サイゼリヤが好きすぎて「サイゼビンゴ」という天才的なゲームを思いついた

今日は鍋ラボメンバー3人で、大好きなQuizKnockさんの公式本イベント大阪に行ってきました。

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これまで何回もブログに書いているのでQuizKnockさんのことはご存知かと思いますが、まだ知らない人は過去のブログを読んでおいてください。

nabelab00.hatenablog.com

 

nabelab00.hatenablog.com

 

公式本はこれ。 

 

イベントはゆるめのオープニングトークからの、QuizKnockの動画に関するクイズ。散々見たつもりでも、細かいところで覚えてなかったりして悔しかった〜。

 

 

そして、帰りに「せっかくお昼ご飯食べるなら、お昼ご飯も楽しみましょう」ということになって、サイゼリヤに行って、ご飯にゲーム要素を入れることに。お店に行く前にルール決め。

イデアの基本は「掛け算」と言われているので、

 

サイゼリヤ×「   」

(括弧の中にはゲームの名前を入れる)

を考えて、ルールを考えてご飯を食べよう、ということになりました。

 

サイゼリヤ神経衰弱

→食べたいメニューをそれぞれ考えて、オーダーがかぶったらOK?

 

サイゼリヤじゃんけん

→前菜、メイン、デザート みたいな三すくみ状態を作って、勝ったら希望通りに注文できる?

 

みたいなことをその場で適当に言って、出来上がったルールがこちら!!

 

サイゼリヤビンゴ(サイゼビンゴ)

 *プレイ人数 3〜4人

 

1)3×3の9マスのビンゴを作る

 

2)真ん中以外のマスに、他のプレイヤーが注文しそうなメニューを書く

(他のプレイヤーに見られないように)

 

3)1回のオーダーで1人1品ずつ注文。(全員で分けあって食べます)

(店員を呼ぶ前にそれぞれがメニューを決めておく。考えていたメニューが他のプレイヤーとかぶってもそのまま注文)

 

4)ビンゴに書いているメニューを他の人が注文するとそのマスが開く

 

5)誰かが1列そろった時点でゲーム終了。揃えた人が勝者となります。

それ以上は注文できません。

 

*自分の注文でマスは開かないのですが、今回は3人でビンゴを揃えるのが難しそうだったので、真ん中のマスは、自分の最初の注文を書いて、最初だけボーナスで開ける、というルールにしました。

4人だと真ん中も解答欄にしても良いかも。

 

ということでルールが決まったので、お店に行ってスタート。

 

メニューを見ながらサッとビンゴを書きます。(あんまり注文に時間がかかると迷惑なので、事前にメニュー内容は読み上げておきました。)

 

ポイントは、お腹の具合を考えると、今回の人数とメンバーでは、注文は3〜4回がおそらく限界。

逆に、1回の注文で終了すると、物足りないまま終わることもありえます。

全体的な食事の満足度をあげるため、そのくらいの回数でビンゴを成立させるような配置にしなければいけません。

 

私のビンゴはこれ。

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信じられないことに、2人ともそこまでサイゼリヤに行ったことがないと聞いていたので、わりと定番メニューからいくんじゃないかなという予想。

ドリアはミラノ風ドリア、ピザはマルゲリータ、前菜はプロシュート、肉系はミックスグリル、などメニュー表でも大きめに書かれているものを角に配置して、対角線にビンゴを目指します。

 

また、万が一ゲームが長引いたときのために、デザートや軽めの前菜を配置しました。

 

 

1回目の注文

 

なべとびすこ:辛味チキン

こっぺさん:ポップコーンシュリンプ

ルイージ店長:焼肉とハンバーグの盛り合わせ

(ドリンクバーは全員分注文)

 

1発目からまさかのポップコーンシュリンプがあきました!

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こっぺさんはルイージ店長の「焼肉とハンバーグの盛り合わせ」を当て、ルイージ店長が私の「辛味チキン」を当てたので、1回目から幸先よくスタート。

 

ちなみに私が注文した「辛味チキン」ですが、「味覚が5歳児」と名高い私でも美味しく食べられます。

辛いのが苦手な人間は、「辛そう」と思うだけで選択肢から外しているかもしれませんが、これは頼むべきですよ。赤いけど辛くない。

チキン5つで299円ですよ!!!

いいんですか???!!!

サイゼリヤの1品目はここから始まる。

 

www.saizeriya.co.jp

 

また、こっぺさんの「ポップコーンシュリンプ 」も美味しいですね。

小さいし数があるので、大勢でのサイゼリヤで、ドリアだけじゃ物足りないからちょっとつまみたいな〜というときにオススメです。

焼肉とハンバーグの盛り合わせ」はハンバーグに豚肉までついてくるがっつりメニュー。一人で食べに行くときなんかも、ハンバーグだけじゃ足りね〜という方はミックスグリルかこれで満足できるんじゃないでしょうか。

 

2回目の注文

なべとびすこ:やわらか青豆の温サラダ

こっぺさん:とろとろ玉ねぎのスープ(季節限定)

ルイージ店長:ハヤシ&ターメリックライス

 

 

2回目の注文では1マスも開かず…。こっぺさん、ルイージ店長さんも同じく全く開かず、「これ、ゲーム終わらないんじゃ…?」と早くも絶望感を抱き始めます。

 

さらに悩ましいのが、私の場合は角に「ミックスグリ」を配置していたのですが、1品目で「焼肉とハンバーグの盛り合わせ」というメイン料理の中でもハンバーグが重複しているメニューを頼んでいたため、このミックスグリルはおそらく今後頼まれない「死に枠」になるんですよね…きつい。

 

やわらか青豆の温サラダは毎回メニューで見るものの「これ誰が食べるねん」と思っていたのですが、オススメです。

グリーンピースを温めたものにベーコンと温泉卵が乗っているんですが、ベーコンの塩気が聞いているのと、グリーンピースが温まって甘みが出ているのもあって、優しい味になっています。

グリーンピースが苦手でなければぜひ。

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とろとろ玉ねぎのスープは季節限定ですが濃厚で、玉ねぎも甘くて美味しかった。

ハヤシ&ターメリックライスはなかなかコアなところな気がします。美味しいけど、ドリアとかに比べると一人では注文しにくいので、こういう企画で頼むのはありかもしれません。

 

 

3回目の注文

このあたりでゲームを終わらせたい…けどデザートは早いかな〜という難しい局面。

満腹に近づいてからは、みんなが何を書いたかを予想してメニューを寄せていく、という作業に変わってきます。

 

なべとびすこ:フレッシュチーズとトマトのサラダ

こっぺさん:ミラノ風ドリア

ルイージ店長:プロシュート

 

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ミラノ風ドリアプロシュートで一気に2つ開いた〜!

 

と思ったら、こっぺさんが先にビンゴになりました。

(真ん中)

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焼肉とハンバーグの盛り合わせフレッシュチーズとトマトのサラダを対角に並べてビンゴ。正解数は私の方が多いんですが、ビンゴではそんなことは関係なし。配置がかなり大事ですね。

 

フレッシュチーズとトマトのサラダはトマトがあるのでさっぱりめで、これも何人かで分けやすいですね。結構お腹いっぱいになってても食べられます。

 

ミラノ風ドリアサイゼリヤの定番メニューですが、全員の回答を見て、なぜここまで出なかったのかがわかります。

 

全員が自分のビンゴに「ミラノ風ドリア」を配置しているんですね。同じく「ほうれん草のソテー」も全員が記入しています。

自分が書いているメニューは自分で注文しにくい(最初に注文したのが自分だった場合、そのあとは他の人が頼まないことが予想されるため)ので、重複回答の「ミラノ風ドリア」「ほうれん草のソテー」がなかなか頼まれなかったんですね。

 

そこで、満腹に近づいたこっぺさんが「誰か書いてるやろ」ということで定番のミラノ風ドリアを注文する流れになったんですが、まさかのフレッシュチーズとトマトのサラダでビンゴになるとは〜という感じでした。

私はデザートに2つも使ってしまったのがちょっと失敗でしたね。おそらく4回目の注文までいけばデザートが出てきたと思うんですが、序盤では基本頼まれないので、ゲームが長引くことを想定しすぎた感じがします。

 

私は店長さんが書いていた「エスカルゴのオーブン焼き」を注文するか迷ったのですが、ここまでで結構味の濃い重たいものが続いたためトマトを選びました。

逆に、前半で全員が前菜を頼んでいたらエスカルゴを頼んだやろうな〜。

 

ということで、サイゼビンゴめちゃくちゃ楽しかったです。

 

 サイゼリヤまちがいさがしも最高ですが、帰れなくなっちゃうので今回はやめておきました。(間違い探し単体の本まで出ています)

ちちんぷいぷいに出演したので、短歌を始めたい方におすすめの本を紹介します

10月1日、MBS放送「ちちんぷいぷい」のToday’s Voiceニュースな人、というコーナーに、歌人のなべとびすことして出演させていただきました!

 

ちちんぷいぷいは子供の頃から見ていた番組なので、本当に嬉しかったです。

 

番組は関西などの一部地域だけですが、見れなかった方は、ヤフーニュースで一部内容が掲載されているので、こちらを読んでみてください。

headlines.yahoo.co.jp

 

スタジオでは別の短歌も紹介してくださいました。

西アナウンサー、ありがとうございました!

(写真掲載許可いただいています)

 

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番組の影響もあって、Twitter(@nabelab00)や、Facebookページのフォロワーも増え、通販でミソヒトサジを購入してくださった方もいて、本当にありがたく思っています。

 

フォローしてくださった方にはおそらく、短歌をこれから始めたいという方も多いんじゃないかと思います。

なので、

私が短歌を始めた頃に読んでよかった本、を紹介しようと思います。

 

短歌を始めたい、でもどうしていいかわからない…

もちろんそんな方のための「短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉」なのは間違いないんですが、ミソヒトサジで掴めるのは、

 

★5・7・5・7・7のリズムの気持ちよさ

★31文字で表現のパターンは無限

★短い中で言葉を組み合わせる面白さ

 

という3点だと思います。

ここから先に進み、何かしんどいことがあった時や、感動する出来事があった時、「今の気持ちを短歌にしよう」と思って欲しいわけです。

そのためには、ミソヒトサジだけじゃ足りないのもわかってます。

なので、そんな方のために本を紹介します。

 

私が初めて読んだ短歌の入門書はおそらく穂村弘さんの『短歌という爆弾』でした。 

 

この本、最初の方はめちゃくちゃ面白いんですが、途中から急速に話題がめちゃくちゃ難しくなって置いていかれます…。

ただ、序盤は本当に面白いのと、「終章」と「あとがき」が素晴らしい。多分ここに描かれている感覚が、今も私を支えてるんだと思います。

ただ、私はこの本をたまたま最初に読んだけど、結構難しい本かもしれません。難しいところを読み飛ばして、いつかもう一度戻ってくるのも良いかも。

 

同時期に短歌同期のかつらいすさんにオススメされたのが『はじめての短歌』。(当時は文庫化されてなかったけど最近されました)

 

これは、「短歌の作り方」というより、「良い短歌って何?」「なぜ良いのか?
が詰まった本です。なので、リズムにおさめる方法とかはほとんどなくて、定型(5・7・5・7・7)を崩した歌がたくさん引用されるので、これだけ詠んではじめた人は最初に破調の短歌を作りがちな気がします(私もそうでした)。

 

ただ、この本でも穂村さんの短歌に対する思いが書かれていて、私が番組やwithnewsのインタビューで語った思いとかは、ほとんどこの本の影響だと思います。

 

また、短歌に限らず、音楽を聴いてても歌詞とかに注目する方は面白いと思います。

 

実際に作る時に役に立ったのはこの本だと思います。

枡野浩一さんの『かんたん短歌の作り方

 

 

枡野さんは極論っぽいことも書くんですが、最初の方はちゃんと5・7・5・7・7を守って書いた方がいい、という話は私もワークショップをやる時に必ず伝えています。

穂村さんの2冊で「短歌を読むときの視点」を理解して、基本はほとんどここに入ってるんじゃないかなという感じです。

 

また、俵万智さんと一青窈さんのこの本も読みました。

短歌の作り方教えてください』 

 

タイトル通り、歌手の一青窈さんが俵万智さんに短歌を学ぶ、という内容です。実際に初心者の方がどういう風に詠んで、成長していく過程が見れるので面白いです。

吟行のレポートもあります。

 

「いやいや、私は短歌の作りたいんじゃなくて、短歌を読みたいです!」という方もいると思います。

 

いきなり誰かの歌集を買う、というのも良いと思いますが、そもそもどんな短歌が好きかも最初はわからないと思います。そういう時は、いろんな人の短歌がたくさん載っているのを読むといいんじゃないでしょうか。

 

短歌ください穂村弘

 

ダ・ヴィンチの人気コーナー「短歌ください」の掲載作品が収録されています。(短歌くださいシリーズは多数書籍化されているので、面白ければ他のも読んでください)

 

一応一般の方(プロも混ざってますが)の作品が集まっているんですが、おすすめポイントは穂村さんからのコメント(解説)があること。

短歌自体面白いものも多いんですが、理由がわからなくても解説を読むと納得できると思います。

また、この中で何度も同じ筆名を見ることもあると思います。そういう方は検索したら歌集が出てたりすることもあるので、作者も一緒に見てみましょう。

 

同じように、いろんな短歌が読みたい方は、『食器と食パンとペン』もオススメです。 

 

一つの短歌に対して、イラストレーターの安福望さんがイラストを描いているので、短歌と一緒にイラストも楽しめます。

私は最初の頃は「短歌だけ読んで、ワケわからんかったらどうしよう…」という気持ちが強かったので、さっきのように解説があるものや、イラストが付いているものから勧めます。

 

変わり種の短歌関連の本でいくと、これも面白かったです。

西加奈子さんとせきしろさんが短歌を詠む連載です。ゲストが豪華なので、ゲスト欄を見て興味が湧いた方はこれも気楽に読めていいと思います。入門書的な内容とは少し違いますが、読み物として面白いので。

 

でも、やっぱり歌集を読むのがいいんじゃないかなっていう気持ちもあります。

書肆侃侃房 新鋭短歌シリーズ

www.shintanka.com

 

このシリーズで好きな歌集がいろいろありますが、やっぱり歌集となると本屋で中身を見てピンときたのを買うのがいいと思います。

 

「いやいや、その歌集を売ってるとこがどこやねん」と思う方も多いと思います。

ここからは関西の情報ですが、まず「葉ね文庫」に行きましょう。

中崎町駅からすぐ、梅田からでも歩けます。

hanebunko.com

 

営業時間が特殊なので、よく見ておきましょう。

火・木・金:19時~21時30分

土:11時~21時30分

 

私の歌集やミソヒトサジも置いてもらってます。通販で買うよりやすいですよ。

短歌の本がたくさんあるので、ぜひ行ってみてください。

 

ただ、最初に挙げた入門書は置いてない場合もあると思います…

私の場合、入門書関連は主に「スタンダードブックストア」で買っていました。

www.standardbookstore.com

 

穂村さんのエッセイも豊富で、ある程度まとまって置いてあるので、そのコーナーを探してみてください。

 

以上です。

短歌カードゲーム ミソヒトサジ〈定食〉と、短歌を今後ともよろしくお願いします。なべとびすこでした。

nabelab00.thebase.in